無判定試合となり物議を醸したジョシュア・フランコ(米)対アンドリュー・マロニー(豪)が第3部作目に向け動き始めた。WBA(世界ボクシング協会)は、ジョシュア・フランコとアンドリュー・マロニーの即時再戦を命じた。両陣営には30日間の交渉期間が与えられ合意に達しない場合、興行権は入札となる。
フランコ対マロニー迎えた再戦は最悪のシナリオで終わった。フランコの右目が完全に塞がり主審のラッセル・モーラ氏は偶然のバッティングによる負傷だと判定。バッティング映像がなく多くの議論を呼んでいた。前回の簡単な振り返りといつ再戦が挙行されるかみてみたい。
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フランコの負傷はバッティングか否か
レビュー記事:フランコ対マロニー再戦は無判定試合に
ラッセル・モーラ主審は、偶然のバッティングを主張。4ラウンドに満たないため裁定は”No Decision”無判定試合となった。その後、現地ネバダ州のコミッション(NSAC)とベテラン主審ロバート・バード氏らが加わり、ビデオ検証が26分に及び実施されたが、裁定は覆らなかった。
焦点はマロニーによる有効打かバッティングかだった。リプレイ映像ではバッティングを示す確かな証拠がなかったため物議を醸した。マロニー陣営はフランコの負傷はジャブによる有効打によるものだと主張。確かに、マロニーは有効なジャブを何発をフランコに的中させていた。
明白な証拠はなかったが、NSACのボブ・ベネット氏が上記の映像を公開。コミッションは、これがフランコの左目を負傷させた要因だと判定していた。
マロニー陣営はバッティングを否定
「見目の負傷は50回打ったジャブによる有効打だ」とバッティングを否定。裁定に納得がいかないマロニー陣営は弁護士を通じてNSACに抗議。マロニーをプロモーションするトップランク社ボブ・アラム氏も「パンチによる負傷だ」とマロニーを援護していた。
フランコ対マロニー再戦はいつか
すでに、マロニーの母国オーストラリア開催に向け交渉が進められている。メインにはロマチェンコに勝ちWBA・WBO・IBF3団体を統一したテオフィモ・ロペス(米)とオーストラリアで知名度があるジョージ・カンボソスの対戦交渉が具体化している。
欧米では新型コロナウイルス(COVID19)が再拡大し深刻な影響をもたらしているが、オーストラリアは1日の新規感染数が一桁台、ゼロの日もあり感染拡大抑止に成功している。ボクシングはスタジアムでも開催できる状態で、8月にはティム・チュー(豪)対ジェフ・ホーン(豪)戦は挙行されている。
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