【結果】中谷潤人対アンヘル・アコスタ フライ級注目の中谷

 WBO世界フライ級王者中谷潤人が、アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回TKO勝ちで初防衛に成功。トップ・コンテンダーのアコスタをストップしたことでフライ級での存在感を高めた。

 中谷は、序盤からジャブを軸に抜群の距離感で主導権を握った。アコスタは王者の優れた距離感、ジャブでペースを奪還できず4回鼻血が止まらずストップとなった。中谷は、22戦全勝17KO、アコスタは25戦22勝21KO3敗(2KO)とした。

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どんな戦いなのか

 中谷が米国デビューする。この一戦は将来を大きく左右する一戦になるかもしれない。

 当初、日本で挙行される予定だったが、開催地変更を余儀なくされた。日本は年始から長期化する緊急事態宣言、入国時の隔離期間の規制が緩和されないことが影響し開催断念に至った背景がある。

 米トップランク社とパイプがある帝拳プロモーションズ本田会長が働きかけ、米アリゾナで挙行されるバルデス対コンセイサンのアンダーカードに組み込まれることになったというのが流れだろう。

 ただ、トップランクとして断る理由はなかっただろう。数年前まで軽量級がメインにセットされることは少なかったが、近年ではShowtime(米ケーブルTV局)のカードでも組まれることは珍しくない。何より、中谷は将来性がある。

 理由としては軽量級がピック・アップされ再評価されていることがある。もちろん、メジャー階級は中量級以降だが、高いスキルを誇示しアクションが多く凡戦になることも殆どない。中量級と比較するとファイトマネーは安値。資金調達が容易、それでいて多くのアクションが期待できることもメインにセットされる理由だろう。

 そして、トップランクとしても日本で期待される中谷を起用するにあたり懸念材料はなかったはず。中谷がインパクトある勝ち方をすれば、統一戦交渉に有利に運ぶ米国のプラットフォーム、トップランク社とESPN(米スポーツ専門チャンネル)で戦える可能性も高まる。
 
 一方のアコスタ、田中恒成に敗戦。エルウィン・ソト(メキシコ)に負けたが2連勝中。王座返り咲きを狙うが、キャンプ前にトレーナーのムシーニョ氏が新型コロナに感染し帰らぬ人に。「プエルトリコと亡き義父に勝利を捧げる」。逆境に立ち向かっている。

 アコスタは米リング誌フライ級格付けで8位。中谷はビッグ・テスト。印象的な勝ち方をすれば評価は急上昇することは間違いない。

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中谷対アコスタ結果

 終始、支配していたのが中谷だ。序盤から精度の高いジャブを軸に左フック、ワンツーをコネクト。アコスタの攻撃はジャブで出鼻をたたき、接近戦に入るとアッパーで潰した。左ジャブで潰されたアコスタは中に入ることが難しく、中谷の強烈な左を貰い鼻血を出しいつストップがかかっても不思議ではなかった。

 1R、中谷は幅広スタンスで様子をうかがうも、ハード・ジャブを正面と外から打ち分けアコスタに攻撃の機会を与えなかった。はやくも主導権を握った中谷は後半、ロングから強烈なワンツーを叩き込みアコスタをグラつかせた。おそらく、このパンチでアコスタの鼻が折れたのだろう。

 2R、ペースを握られたアコスタは攻勢を強めるが、接近戦に持ち込み得意の左フックを放つが空振り。中谷の接近戦での対応力は高くアッパーで迎撃された。

 3R、鼻血がとまらないアコスタ。ストップは時間の問題だった。中谷は容赦なくハードショットをたびたびドクター・チェックが入りると4Rレフェリーが試合を止めた。

https://twitter.com/in44y1/statuses/1436503042094948353

 「1ラウンドで相手の鼻を折ったことは分かっていた。自分のペースで戦えたと思う」。

 レフェリー・ストップとなってしまったが期待値を超える内容。こうなると統一戦を期待せずにはいられない。スーパーフライ、バンタムまでの余力もありそうだ。何れにせよフライ級最大の注目株であることは間違いない。

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