【結果】ノニト・ドネア対ウバーリ

 ノニト・ドネア(フィリピン)が、WBC世界バンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)と対戦し4回ノックアウト勝ち。3回2度のダウンを奪い4回、強烈なコンビネーションから最後はアッパーで王者をマットに沈めた。38歳でタイトル奪取したドネアはバンタム級で最年長記録を更新した。

 勝ったドネアはプロ戦績47戦41勝27KO6敗(1KO)、負けたウバーリは18戦17勝12KO1敗(1KO)とした。

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どんな戦いなのか

 WBC王座は混沌としていた。当初、2020年12月にセットされていたがウバーリが新型コロナウイルス検査で陽性となり辞退を余儀なくされ約半年ぶりに再セットされた。

 WBC(世界ボクシング評議会)はウバーリを休養王者とし空位の王座決定戦としてドネア対エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦を承認したが、今度はドネアが新型コロナウイルス検査で陽性となり中止に。

 空いた枠にトップ・コンテンダーのエマヌエル・ロドリゲスとレイマート・ガバリョ(フィリピン)のWBC暫定王座決定戦が設置。ガバリョが判定勝ちしたが採点結果が議論を呼び、WBCが即時再戦を命じたが再戦の日程や具体化した話はでてきてない。

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ウバーリ対ドネア ファイトマネー

 米ベテラン記者ダン・レイフィール氏によると、試合を管轄するカリフォルニア・コミッションから発表された報酬は以下の通り。

ウバーリ 21万6540ドル(約2378万円)
ドネア 14万4360ドル(約1585万円)

ドネアは王座獲得なるのか

 ドネアが勝つとバンタム級王座奪取の最年長記録を更新となる。階級を行き来したドネアは低迷していた時期があったが、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)決勝で井上尚弥と対戦。井上をグラつかせ対抗、キャリア最大の試練を与えたことでドネアは再評価されている。

 オッズはウバーリ寄りだがそこまでの開きはない。実際、ドネア勝ち予想の声も多い。筆者は、ウバーリの判定勝ちを予想しているが50−50に近い。

 ドネアがウバーリに勝つには近年で最高のパフォーマンスを披露した井上戦に近いコンディションでないと厳しいだろう。とりわけ懸念されるのが約1年半のブランクが試合に与える影響。そして、38歳となった年齢も不安材料だ。

 井上をピンチに陥れた左フック、右ストレートの破壊力は十分。一方で、スピードや切れ、防御面での反射神経は着実に衰えている。機動力の高いウバーリに主導権を握られポイント・メイクされ判定決着となった場合、採点は厳しいものになる可能性もある。

 もちろん、タフネスやメンタル面では歴戦のキャリアからドネアが有利。ウバーリはウォーレン、ビジャヌエバ、井上拓真に勝ってはいるが現時点で評価の高い強豪クラスの対戦はドネアがはじめて。年齢も34歳と若いわけではなく長期ブランクの影響は無視できない。破壊力のあるパンチがウバーリに当たれば終わる可能性もある。

 井上拓真戦で後半効かされたウバーリはタフネスは未知数に近い。ドネアのパワーショットを貰った場合やピンチになった場合のリカバリー力など試されてない面は多い。

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ウバーリ対ドネア予想

 ドネアは、ビジーに動くウバーリをどうやって捕まえるか。パワー依存の高い戦略だと空転させられペースを掴めない厳しい展開になるかもしれない。とはいえ、タフネス、メンタルの強いドネアをノック・アウトすることは厳しいとみてウバーリ3−0判定勝ち予想。

ウバーリ対ドネア 結果

 センセーショナルなノックアウト劇だった。ウバーリはいつもどおり出入りを使ったがドネアはカウンターを軸に攻撃を組み立て冷静に対処した。

参照:Compubox


 目立ったのはドネアのパンチの的中率の良さだ。パワーパンチは134発中68発(51%)、トータルでは183発中74発(40%)とウバーリを大きく上回った。

 1回、開始からウバーリはフットワークを使い出入りしたが、ドネアは無理に足を使うこともなくどっしりと構えうち終わりに右ストレートを打ち警戒させ2回以降は、うち終わりから攻撃を組み立てた。

 試合が動いたのは3回、ドネアが後半、左フック、右ストレートが当たりだすとウバーリは後退。ドネアは接近戦に持ち込み左フックのカウンターでウバーリからダウンを奪った。立ち上がったウバーリを追いかけ左フックでグラつかせコーナーまで追い込み、左フックで追加のダウンを奪った。

4回、フィニッシュを探すドネア。ウバーリも抵抗したが接近戦では分が悪い。左フック、右ストレートの強打から最後は左アッパーでマットに沈んだ。

ウバーリ対ドネア 動画

今後はどうなるのか

 38歳で王座返り咲きに成功したドネア。試合後のShowtimeのインタビューでIBF・WBA世界バンタム級統一王者井上尚弥との再戦を呼びかけている。米国で再戦が叶えば話題を集めることは間違いないだろう。

 ドネアをプロモートするのはリングスター・スポーツのリチャード・シェイファー氏。アル・ヘイモン氏の息がかかる。今回、Showtimeが中継するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)となったのはこうした背景がある。

 井上はトップランク社と契約。ヘイモン・グループとは対立関係にあり統一戦交渉の障害になる可能性がある。ドネアは井上の他、WBC暫定王者レイマート・ガバリョ(フィリピン)、8月に行うカシメロ対リゴンドーの勝者がオプションになる。

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