WBAリゴンドーの王座を剥奪する見通し腐敗する団体の改革は進むのか

 WBA世界バンタム級王者ギレルモ・リゴンドー(キューバ)は王座剥奪を免れそうにない。WBA(世界ボクシング協会)は、8月14日米ロサンゼルスで行われるWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)戦を承認しない見通し。

 統一戦ではなくWBOタイトルマッチとして挙行。リゴンドーはリングにあがれば王座を剥奪される。予想記事は、「カシメロ対リゴンドー予想と米リング誌記事を紹介」こちらの記事を読んで欲しい。

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カシメロ、リゴンドーは統一戦として成立しなかった

 統一戦ではなくWBA、WBOどちらかのタイトルマッチとなることは規定路線だった。メジャー4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)のなかで、IBF、WBOに限りWBAにスーパー王者が君臨する場合、スーパー王者を王者とみなし正規王者を王者とルール・ブックで定めている。

 混乱のもとはWBAにほかならない。現状、WBAはスーパー王者、正規王者、暫定王者、休養王者と4王座体制。先日、1階級1王者とする計画があること明かしたが実行力は疑問しかない。以前にも明言したが長続きせず結局は理由をつけ暫定王者を量産。王座乱立に歯止めはかかっていない。

 こうした背景があり、IBF、WBOはスーパー王者が君臨する場合WBAタイトル王者はスーパー王者を王者として認識。下位に正規王者(セカンダリー)が君臨する場合は王者として認めていない。つまり、統一戦として成立しないのである。

 今回のケースで言えばリゴンドーは正規王者で井上尚弥がスーパー王者で統一戦として認められなかった。WBOは「カシメロ陣営に井上尚弥をWBA王者として認める」と声明を発表。カシメロ陣営を牽制していた。

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タイトルマッチは承認が必要

 原則、タイトルマッチは承認団体が認めなければ成立しない。WBA、WBO2団体の統一戦であれば双方が承認する必要があり、たとえ王者はノンタイトル・マッチであっても承認団体の許可を得なければタイトルを剥奪される恐れがある。

 実際、過去に当時WBOバンタム級王者亀田和毅がWBAタイトルをもつジェイミー・マクドネル(英)戦に臨む際、WBOパコ・バルカルセル会長は、当時WBAスーパー王者だったファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を王者として認めマクドネル戦を統一戦として認めず、亀田和毅がWBOタイトルを返上することがあった。

 その他の事例は、「カシメロ対リゴンドー統一戦暗雲昨今の統一戦事情とは」こちらの記事を読んで欲しい。

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腐敗が進むWBAは改革を宣言したが

 もっとも、今回WBAはこうした措置を取らざるを得なかった。WBAヒルベルト・メンドサ会長は今秋からセカンダリー王座廃止の計画を打ちだしたことが背景にある。

 現状、4王者体制であるWBAは、正規王者(レギュラー)、暫定王座廃止を明言している。しかし、廃止すれば承認料が源泉であるWBAの収益は減収する。特にWBAは、アル・ヘイモン・グループ、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と結びつきが強く実行力に不透明感が漂う。

 スーパーミドル級は新鋭のデビッド・モレル、ミドル級正規王者エリスランディ・ララ、暫定クリス・ユーバンク・ジュニア、ライト級正規王者ガーボンタ・デービス、暫定にはロナルド・ロメロ。他にも暫定、正規王者は君臨。試合をしてないWBA王者サンタ・クルスも王座のままだ。

 中量級になれば人気階級でプロモーターの思惑もありWBAが改革を打ち出したがどこまで踏み込めるだろうか。これまで実績を残してないWBAに正常化は期待できないが。

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