【結果】スティーブンソン対ナカティラ

 シャクール・スティーブンソン(米)がジェレミア・ナカティラ(ナミビア)と対戦し12回3−0。フルーマークの判定勝ちでWBO暫定スーパーフェザー級王座を獲得した。スティーブンソンの高いスキルや強さに疑いの余地はないが、期待値を下回る内容だった。

 勝ったスティーブンソンは16戦全勝8KO、負けたナカティラは23戦21勝17KO2敗とした。

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どんな戦いなのか

 トップランク社は6月から米ラスベガスにあるヴァージン・ホテルから3週連続の興行を控えている。その第1週に登場するのがトップランク社がかかえるエース格シャクール・スティーブンソン(米)だ。次週には井上尚弥、その次の週は中谷正義が登場する。

 ネクスト・メイウェザーなんて言われるスティーブンソンは次期スター候補の1人。米リング誌スーパーフェザー級で8位にランク。まだ実力者と対峙してないが強さに疑いの余地はない。今戦は勝ち方が問われる。

リオ五輪バンタム級銀メダルを獲得し米有力プロモーター・トップランク社と契約。因縁のあったジョエット・ゴンサレス(米)とWBO世界フェザー級王座決定戦を争いタイトルを獲得した後、防衛戦を行わずタイトルを返上。スーパーフェザー級へ転向を表明した。

 今戦の相手はナカティラ。勝つのはもちろん問われるのはインパクトだ。ナミビアでキャリアを積み重ねたナカティラはオッズ12倍とアンダードッグ。ナミビアを主戦場にしWBO地域タイトルを獲得して指名挑戦権を得ている。

 戦績は22戦21勝17KO1敗。WBO地域タイトルを獲得し世界ランキングをあげた典型タイプ。階級トップクラスの相手は、スティーブンソンがはじめて。パワーはあるが技術的には大きな開きがある。大番狂わせに自信を覗かせているが、距離に長けるスティーブンソンがクルーズ・コントロールするだろう。

 一方のスティーブンソン、PFP(パウンド・フォー・パウンド)としても高い評価を得ているが、最近は強烈なインパクトは残せていない。ジョエット・ゴンサレス(米)をコントール。高いリングIQがありメイウェザーやアンドレ・ウォードをほうふつさせるが、23歳という若さでありながら上手くまとまりすぎている感は否めない。

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スティーブンソン対ナカティラ予想

 スティーブンソン7回TKO予想。

 スティーブンソンはこの階級でパワーはいまひとつだがジャブとスピード、ディフェンス、高いスキル・セットを武器に有利に試合を運ぶだろう。ジャブ、左ストレートをつき距離をコントロール。ワンツー、主力のボディで体力を削り難なく勝つと予想しているが、12回判定までもつれ込む可能性も十分ある。

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スティーブンソン対ナカティラ結果

 スティーブンソンは12回3−0のフルマークで勝利したが、内容は期待値を大幅に下回るものだった。スピードはもちろん、ディフェンス面、戦力の差は歴然だったが、格下相手を仕留めきれなかった。本人はスターを目指すと言うが、ディフェンス重視でアクションが少ないスタイルがどこまで人気がでるだろうか。

 前半、ナカティラからダウンを奪いノックアウトが期待されたが中盤以降、ナカティラのパワーを警戒。見せ場を作ることができず判定までもつれ込んだ。ディフェンスが優れているが故にリスクをテイクすることは殆どない。安全圏を出ないスタイルは退屈だった。

 前半をみれば戦力差は明らかだった。スティーブンソンは序盤は様子見モード、ジャブを的確に当て1分すぎには左ストレート。ナカティラのパワーショットはパーリー、スウェーで外した。試合が動いたのが2回、ナカティラを右フックでダウンを奪ったがレフェリーはスリップ判定。

 スティーブンソンは手数こそ少ないが的中率は高い。ナカティラの強打を徹底的に外しジャブ、リターンでペースを掌握。しかし、アクションは少なく観客からブーイングもとんだ。

 4回、スティーブンソンはナカティラの右ストレートに対しカウンターでチェック・フックを当てダウンを奪い中盤に入りノックアウトの期待が高まるもの5、6回とダメージを与えたが仕留めることができず後半戦へ。

 しかし、後半になるとナカティラが警戒し手数が減るとアクションが減少。12回、1分すぎにふたたびシャクールがチェック・フックでナカティラを落としたがまたもスリップ判定。終了のゴングとなった。

 スリップ判定になった2回、12回。4回にダウンを奪ったがクルーズ・コントロールを崩さなかったスティーブンソン。試合後にナカティラのパワーをやり難かった理由に上げているが、もしそれが本当であればライト級まで視界に入れるスティーブンソンの天井は見えているかもしれない。もっとも、好戦的なタイプであればスティーブンソンのスタイル的にもマッチするが。

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スティーブンソン対ナカティラ動画

今後はどうなるのか

 WBO暫定王座を手にしたスティーブンソンは、正規王者ジャメル・ヘリング(米)と統一戦が基本路線だが、今日のスティーブンソンのパフォーマンスを見る限りヘリング戦が実現したとしても塩分濃度高め、好試合は期待できそうもない。

 ヘリングはWBOからスティーブンソン対ナカティラ戦の勝者と戦うことを条件にカール・フランプトン(英)戦が承認されている。

 だが、ヘリングとスティーブンソンは同門でヘリングがWBC王者オスカル・バルデス(メキシコ)に強い関心を示していることで流動的になる可能性がある。ただ、ヘリングはスティーブンソンとの指名戦を拒否すればWBO王座剥奪は免れない。

 WBCのタイトルを保持するバルデス戦は統一戦となり指名戦回避のプランがあるが、WBOとの条件がありバルデス戦に臨むのであればWBO王座を返上する可能性もでてくる。

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