村田諒太対ゴロフキン12月28日基本合意

 WBA世界ミドル級王者村田諒太とIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦が基本合意。両陣営は、前哨戦を挟み12月28日東京で試合をすることで合意した。

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村田対ゴロフキン基本合意

 米記者ダン・レイフィール氏から、村田諒太とゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が12月年末で東京で対戦交渉が具体化していることが分かった。その後、リーク情報で定評のあるマイク・コッピンガー氏から12月28日に基本合意したことが伝えられた。

 記事によると、日本の夜に行われ米国時間の朝に中継。村田をプロモートする帝拳プロモーションズはゴロフキン陣営と協議。年末開催へ向け交渉が進められ、双方が夏頃に1試合挟み年末に日本で統一戦を行う計画。2人の前哨戦は8月から9月頃、DAZN(ダ・ゾーン)のダブル・ヘッダーの可能性が高いという。

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村田、ゴロフキンは統一戦前に前哨戦

 日本のファンにとって朗報だが、ゴロフキン、村田が安牌をチョイスすれば批判は免れない。

 トップランク社やPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)はファンが期待するマッチメークを次々に発表。こうしたなか、統一戦が確実視されているとはいえ無難な相手をピックアップすれば批判は仕方がない。

 トップランク社は、スーパーライト級4団体統一戦ラミレス対テイラーを実現。PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)陣営は、ネリ対フィゲロアのWBA・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦をセット。そして、9月にWBO王者スティーブン・フルトン(米)との統一戦スケジュールを発表している。

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ゴロフキンは誰と戦うのか

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 ゴロフキンは誰をピックアップするのか。ピークを過ぎていることから無難な相手が交渉テーブルに上がる可能性が高い。ゴロフキンを共同プロモートするエディ・ハーン氏は統一戦前にゴロフキンとWBO王者デメトリアス・アンドレード(米)と統一戦をやるべきと主張するが、ゴロフキンが全盛期ならともかくやり難いアンドレードをピックアップすることはないだろう。

 2018年5月、カネロがドーピング違反を犯し再戦が流れ、IBF(国際ボクシング連盟)指名挑戦者のセルゲイ・デレイビャンコ(ウクライナ)戦が義務付けられたが、決まった相手はミドル級で実績ゼロのバネス・マーティロスヤンだった。

 マーティロスヤンを選択したのはリスク回避の動きだろう。ゴロフキンは、カネロのドーピング違反のペナルティが解除される9月再戦が基本路線。デレイビャンチェンコはそこまで危険でなかったにしろ、トップアマで定評がある。数十億円を手にすることができるカネロとの再戦前に陣営はリスクを排除したかったことは間違いない。

 次戦の対戦相手とあわせ気になるのが、ゴロフキンの戦力だ。

 かつてミドル級で恐れられていたゴロフキンは39歳と高齢。ミドル級の勢力図も大きく変わりいまでは首を狙われる立場だ。同じミドル級WBC王者ジャーモール・チャーロ(米)、2018年5月交渉にあがったハイメ・ムンギア(メキシコ)らがゴロフキン戦に名乗りをあげている。

 王座返り咲きになったセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)戦でダウン寸前の大苦戦。後に試合直前まで体調不良だったことが、明かされたものカネロ再戦前から下半身の流れ、被弾も増え衰えは顕著にあらわれている。

 現時点でゴロフキンがミドル級でトップクラスの実力あるのか不明。直近、2020年12月にカミユ・シェルメタ(ポーランド)とIBF指名戦に勝っているが、シェルメタはミドル級でトップクラスに勝った実績がなくゴロフキンの力量を測定する相手としては十分ではなかった。

 シェルメタの試合レビュー記事は、「【結果速報】ゴロフキン対シェルメタ今後はどうなるのか占う」の記事を見てほしい。

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村田対ゴロフキン戦は興行では最大規模

 90年2月、東京ドームで挙行したマイク・タイソン(米)対ジェームス・ダグラス(米)戦以来、興行規模では最大規模になる。当時、集まった観客は51600人。もし、実現すれば新型コロナウイルスの影響はあるにせよ日本中が注目するスポーツ・イベントになることは間違いない。

 ゴロフキン戦は北米ではなく日本で実現することの意味は大きい。日本で村田諒太はボクシングの枠を超えた存在。ゴロフキンの主戦場とする北米で挙行したとしても、村田のネーム・バリューからしてもインパクトは弱くビッグ・イベントになり難い。だが、決戦地を日本に移せば空前のメガ・ファイトが成立する。

 ゴロフキンにとってもメリットは大きい。現状、ミドル級を見渡してもビッグ・イベントになる相手は限られてくる。対抗WBC王者チャーロは魅力的なオプションだが、ゴロフキン陣営とは相反するヘイモン・グループ。交渉は一筋縄ではいかない。

 そして、ゴロフキンを1億ドル(DAZNストック・オプション含む)で獲得したDAZNは投資した資金を回収する課題がある。DAZNと契約して以降、スティーブ・ロールス、デレイビャンチェンコ、シェルメタと3試合消化したが何れも興行規模的には小さく投資した資金を回収するまでには至っていない。

 ゴロフキンが契約するDAZNにとっても日本でのイベントは重要になってくる。グローバル戦略を加速させるDAZNは、2021年にオーストラリア、カナダ、ドイツ、日本で定期イベント開催に向け動いている。

 DAZNと提携関係にあるマッチルームは京口紘人と契約を結んだ。こうした動きはDAZNが日本上陸への動きだろう。日本は地上波がのボクシング中継は減少傾向にあるが、日本タイトルマッチや軽量級の世界タイトルマッチなどハイ・レベルなコンテンツが豊富にある。

 ここでDAZNやマッチルームといった外資が切り込んでくれば面白い。ボクシング・コンテンツに注力しているDAZNにとって日本は魅力的なマーケットの1つであることは間違いない。そういった意味でもDAZNがビッグイベントを日本で開催する意味は大きく、定期イベント開催に向け足がかりにも繋がる。

 詳しくは、「DAZNマッチルーム日本進出か!村田諒太のメガファイトを占う」こちらの記事を見てほしい。

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村田対ゴロフキン コロナの影響は

 村田、ゴロフキンが勝ったとしてとりわけ開催に懸念されるのが新型コロナウイルスの影響だろう。5月時点で東京、大阪の主要都市では緊急事態宣言が6月20日まで延長が決まり、ワクチン接種率が低い日本がどこまでコロナを抑制できるだろうか。

 米国のワクチン接種と1日の新規感染者数を見ると、接種率を加速させることが条件となるが、高齢者の接種が終わり8月頃にはワクチンの効果が見えてくるかもしれない。

 米国は2020年12月にワクチン接種がはじまり翌2021年1月中旬に新規感染者数が下落に転じ3月には完全にピークアウト。一時、感染爆発しロックダウンした米ニューヨーク州ニューヨークではワクチンが普及し少しずつ観光客が増え、街は活気が戻りつつある。

 もちろん、米国と日本ではPCR検査、接種スピード、環境も異なることから一概には言えない。5月30日時点で、1回目の接種をした割合は6.9%と先進国のなかでも出遅れは鮮明だが、自治体によっては一般接種の予約が6月から開始され接種率の加速は期待できる

 政府が掲げる1日、100万回接種は打ち手の確保など課題は山積み。このさき、五輪開催における感染拡大のリスクがあり予測は難しいが欧米の回復をみると出口は見えてきている。

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