井上、ロマチェンコ、中谷、6月トップランク社興行がほぼ確定

 正式発表が待たれるWBA・IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥対マイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦は、6月19日米ラスベガスにあるヴァージン・ホテルで合意。はやければ今週中にもイベントを主宰する米トップランク社から正式発表される見通しであることが分かった。

 トップランク社は約1年、米ラスベガスで無観客試合を開催してきたが6月から有観客に切り替える。6月のイベントには井上の他、最大の注目カード、中谷正義がワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と対戦することが公式アナウンスされている。今回は簡単にイベントを紹介する。

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井上対ダスマリナスは有観客開催

 井上対ダスマリナス戦は有観客で挙行される見通しだ。ワクチン接種が進み経済再開が急ピッチで進む米国。ネバダ州も規制緩和が進み6月に入場規制を完全撤廃し経済フル再稼働に動く。

 ネバダ州は5月、ナイト・クラブ、ストリップ・クラブを定員の50%の制限を設け営業再開。レストランもテーブルで着席できる人数を6名から10名に拡大していた。

 2020年6月トップランク社はコロナ禍のなか、本拠地米ラスベガスでコロナ感染拡大防止プロトコルを敷き無観客で開催してきたが、ネバダ州ではワクチン接種率は40%を超え大幅に規制を緩和。6月からのイベントは有観客になりそうだ。

 井上対ダスマリナスは、6月からトップランク社から新たな拠点とするヴァージン・ホテルで挙行。観客人数を制限され観客動員される見通し。

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6月トップランク社興行は注目カードが目白押し

 別の記事でも紹介するが6月トップランク社の興行は注目カードが多い。

6月12日 スティーブンソン対ナカティリャ

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 2階級目となるスーパーフェザー級タイトルマッチを狙うシャクール・スティーブンソン(米)/15戦全勝8KOがジェレミア・ナカティリャ(ナミビア)/22戦21勝17KO1敗を相手にスーパーフェザー級第2戦目を迎える。

 WBO指名挑戦権を持つスティーブンソンは、今戦はWBOスーパーフェザー級暫定王座決定戦となる見込み。クリアすればWBO王者ジャメル・ヘリング(米)との統一戦が視野に入るが、ヘリングはスティーブンソン戦に消極的。WBC王者オスカル・バルデス(メキシコ)との統一戦をほのめかし、スティーブンソンは蚊帳の外感がある。

 一方、WBO(世界ボクシング機構)に待たされているナカティリャの詳しいプロフィールは見つけることができなかったが、プロ戦績は22戦21勝17KO1敗。直近、10試合は全てノック・アウト勝ちKO率は77%。

 ナミビアを主戦場にし2017年9月、WBOの地域タイトルを獲得。2019年4月にWBO地域タイトルの上位にあたるグローバル・タイトルを獲得。WBO上位にランクしタイトル挑戦が視界に入っている。

 WBOグローバル・タイトル戦だったエマヌエル・アモス、イマヌエル・アンデレキを2ラウンドノックアウト勝ち。フィジカル、パワーはありそうだ。これまで、10ノックアウト勝ちしているが強豪クラスとの経験はない。

 オッズは五輪メダリスト経験豊富なスティーブンソンに傾くだろう。高速な出入り、優れたスピード、駆け引きが上手いスティーブンソンにボクシングさせると厳しい展開になるだろう。

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6月26日 中谷正義対ロマチェンコ

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 中谷の評価は上昇傾向にある。評価をあげたのがテオフィモ・ロペス(米)戦だろう。圧倒的不利予想だったにも関わらずトップランク社が抱えるホープ、ロペスを追い込んだ。そして、プエルトリカンのホープ、フェリックス・ベルデホ戦。序盤、ダウンを奪われた劣勢に立たされたが、9ラウンド大逆転でベルデホを仕留めた。
 
 ベルデホ戦のレビュー記事は、【結果速報】中谷正義対フェリックス・ベルデホ背景から結果までこちらの記事を読んでほしい。

 そして、中谷は最大クラスの相手を迎える。近年、日本人が対戦する相手としては、世界的な知名度、人気・実力ともに最高峰の相手とみて間違いない。

 過去にゲンナデジー・ゴロフキン(カザフスタン)に石田順裕が挑んだ。ゴロフキンは2013年全盛期にはいる時期だったが、世界的な知名度、名声を得る2014年米国路線に移す前の戦いになる。

 プエルトリカンのスーパースターにミゲール・コットに亀海喜寛が挑んだ試合もビッグファイトにちがいないが、カネロに敗戦したコットはピークを過ぎ、亀海戦は12ヶ月以上ブランクが開いた戦いだった。

 ロマチェンコはテオフィモ・ロペス(米)に負けたが33歳いまが全盛期。PFP(パウンド・フォー・パウンド)に名を連ねフェザー、スーパーフェザー、ライト3階級を制覇を達成している。

 トップランク社は一時より選手層は薄くなっているが、ロマチェンコはメイン・イベントを飾る人気の看板選手の1人。もちろん、北米がゆかりの地ではないロマチェンコはスーパースターとまではいかないが、北米で、ESPN(米スポーツ専門チャンネル)が中継したロペス戦の視聴率は約290万世帯と市場予想を大幅に上回った。

 ライト級では肩の怪我の懸念。フィジカル、パワー不足が浮き彫りとなり、ロペス、リナレスにはこれまでのテクニックが通用しなかったシーンもあり階級の壁が見えたが、その実力は折り紙付きだ。ロペス、リナレスが攻略法を見せたが、簡単に崩すことは難しいだろう。
 
 とはいえ、中谷の驚異的なタフネス、回復力、サイズ、パワーはロマチェンコにって厄介な材料。ハイテクをどう機能不全にするか。開始ゴングが鳴るのが待ち遠しいカードであることは間違いない。

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