村田諒太対ゴロフキン12月28日直接対決へ実現するのか占う

 村田対ゴロフキン交渉は順調に進んでそうだ。米ダン・レイフィール記者によると、村田対ゴロフキンは前哨戦を挟む予定だったが、前哨戦を挟まず12月28日にダイレクトに対決する見通しであることが分かった。

 現段階で正式決定ではないが村田対ゴロフキンの交渉の行方について詳しく見てみたい。

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村田対ゴロフキン直接対決に

 ほぼ大枠は決まっているのだろう。

 だが、両陣営が統一戦に向け契約条件を話し合っている段階で正式契約を交わしたわけではない。

 米ベテラン記者ダン・レイフィール氏によれば、村田、ゴロフキンは前哨戦を挟まず12月28日直接対決に臨むという。関係者は「12月挙行に向け負傷によるリスクをおかしたくなく前哨戦の可能性は低い」。述べている。

 記事によると、8月、9月に臨時の試合を挟み12月に激突するシナリオだったが、準備期間が短くゴロフキンと契約するDAZNが前哨戦を挟むことに前向きではなく12月村田とゴロフキンが直接対決。統一戦に計画が変更される見通しだという。

 会場は、井上尚弥対ノニト・ドネア戦の会場と同じさいたまスーパーアリーナで計画されている。

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村田対ゴロフキン大筋合意か

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 村田対ゴロフキン成立の可能性は極めて高そうだ。交渉段階中とはいえ前哨戦を挟まないことが決定したところ見ると交渉はかなり踏み込んだところまで進展しているのだろう。気が早い話だがよっぽどのことがない限り殆ど決まりとみて間違いない。

 ゴロフキンは39歳とキャリア終盤。残すはビッグ・ファイトだ。統一戦を視野に入れ周辺を見渡してもすんなり交渉がまとまる相手は少ない。村田諒太はファイト・マネーを含め合理的な相手と言える。

 興行スケールで言えばカジュアル・ファン層を巻き込めるカネロだが、スーパーミドル級4団体統一を目指すカネロとは方向性が異なり実現は期待できない。

 カネロはプラント戦の交渉が進んでいる。記事は、「カネロ対プラント交渉難航から一転合意寸前」こちらを読んで欲しい。

 対抗WBC王者ジャーモール・チャーロ(米)戦は興味深いが、DAZNと相反するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と契約していることで交渉のハードルが高い。

 ミドル級に転向しひときわ存在感を強めるのがハイメ・ムンギア(メキシコ)。ヒスパニック系が多い米ロサンゼルスやテキサスで挙行すれば商業的に成功するイベントになるが、成長途中のムンギアがどこまで知名度があるのか不安材料がある。

 すでに日本のお茶の間に浸透している村田の日本における知名度は傑出している。実現すれば近年、日本で行われるプロ・ボクシング・イベントでは最大規模。スポンサーも続々と手を上げ地上波の放映権を含め、数十億円にのぼる資金調達も難しくないだろう。

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村田対ゴロフキン海外の声

 一方で、批判的な意見もある。

 日本で統一戦の期待はあったが海外では違った見方をしているボクシング・ファンもいる。
 
 ゴロフキン陣営は、契約するDAZN(ダ・ゾーン)からWBO王者デメトリアス・アンドレード(米)との統一戦オファーを受けたことでアンドレードと統一戦をするべきだったという声も少なくない。

 この批判は、ゴロフキンがDAZN(ダ・ゾーン)と契約してから3戦のうち実力者はセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)のみということも関係しているだろう。

 デビュー戦となったのは無名のスティーブ・ロールスで格下相手。直近、3戦目がIBF指名挑戦者カミユ・シェルメタ(ポーランド)というミスマッチに終わり、一時期の対戦相手と比較すると世界基準を満たす相手かは疑問だ。

 こうした状況でアンドレードと統一戦を求める声があがるのは当然だろう。アンドレードはWBO王者で無敗。トリッキーなスタイルはゴロフキンが直面すればやり難い相手だ。

 2013年頃の全盛期であれば別だが、39歳と高齢になったゴロフキンはパワーは健在なものスピード、下半身の劣化が顕在化。厳しい相手ということもある。

 だが、統一戦に限った話ではないが世界王者となればメリットある戦いにカジを切ることは珍しいことではない。

 統一路線のほか人気と実力を兼ね備えた互いにメリットを見いだすボクサーをピックアップすることは当然。統一戦であればなおさら優先される。

 そして、批判されているもう1つの要因が2人ともアクティブでないことだろう。12月に試合がきまると、ゴロフキン1年ぶり、村田は2年ぶりの試合となる。

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アンドレードはメリットあるのかどうか

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 アンドレードは適任といえるがゴロフキンにメリットがある戦いだろうか。

 確かにアンドレードはアマチュア経験も豊富、プロ通算30戦無敗。マチエ・スレツキ(ポーランド)、リアム・ウィリアムス(英)といったトップ・コンテンダーに勝ち星をつけ勢いもある。

 スレツキを完封。ウィリアムス戦は大方の予想に反しビッグ・ショットを貰い後半スローダウン。苦戦を強いられたが大差の判定で勝っている。33歳と全盛期に差し掛かりそろそろ金星が欲しいところだ。

 だが、ミドル級で避けられるのも無理はない。ロードアイランド州プロビデンス出身のアンドレードのネーム・バリューは乏しい。ゴロフキンが受け取るファイトマネーは日本開催で受け取る村田諒太戦には遠く及ばないだろう。そして、村田対ゴロフキンはDAZNの思惑とも密接に関わってくる。

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DAZNが積極的ない理由

 DAZNは、グローバル戦略を加速させ世界各国の契約者を増やし投資した資金を回収することが喫緊の課題。村田対ゴロフキンを日本開催に運ぶことに大きな理由がある。

 北米、ヨーロッパに勢力を拡大したDAZN。提携するマッチルーム・ボクシングは次なるターゲットをオーストラリア、日本と明言。さらなるマーケット拡大を狙っている。

 日本でプロ・ボクシングはメジャー・スポーツとは言えないが十分なマーケットがある。日本タイトルマッチの他、高水準のコンテンツは豊富だ。先日、井上拓真と和氣慎吾戦が決まったが地上波の生中継は期待できない。地上波は村田や井上尚弥、井岡一翔といったビッグネームしか生中継しないからだ。

 地上波の生中継は世界タイトルマッチがほとんど。ハイレベルなカードであっても録画中継されないこともある。そして、世界王者であっても地上波で中継されないケースもありDAZNを含め新規参入する余地は十分ある。

もちろん、DAZNが日本市場をどう開拓するか不透明だが、TV局のサポートがないボクサーにとって朗報。大きく様変わりする可能性もある。

 そういった意味でも村田対ゴロフキンを日本でDAZNがストリーム配信することの意味は大きい。

 ここまで不安材料は殆どないと記載してきたが、唯一の不安材料は新型コロナウイルスの脅威だ。足元ではデルタ株が猛威を奮い新規感染者数は右肩あがり。

 日本政府は、一日100万回のワクチン接種を目標にかかげ、実際に首相官邸から公表されたデータから100万回を上回ったが今度は、供給不足で接種スピードは鈍化していることも懸念材料だ。

 開催が正式決定すればチケットは争奪戦になるだろう。さいたまスーパーアリーナはフルハウスは間違いないが、年末までに入場規制が完全撤廃されることは難しいだろう。

 世界各国の情勢を見ているとデルタ株に置き換わりはじめ規制を強める国もでている。ワクチン接種がもっとも進むイスラエルでは、デルタ株感染拡大を受けふたたび行動制限措置を導入。米国でもマスク義務化を戻す州もでてきている。

 何れにしても、新型コロナウイルスの脅威は過ぎ去ってなく先のことは誰にも分からない。ただ、村田対ゴロフキンが合意する好材料が揃い始めているのも事実。正式アナウンスは五輪後か。今後も交渉の動向に注視していきたい。

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