井上尚弥米ESPNが2022年PFP1位予想本当になれるのか

photo by TopRank

 井上尚弥をESPN(米スポーツ専門チャンネル)が2022年、PFP1位になると予想。

 マイケル・ロススタイン記者は井上尚弥について、「井上尚弥は2022年、パウンド・フォー・パウンド(PFP)1位になる可能性がどのボクサーよりも高い」。と予想している。本記事では、ESPNの記事紹介と実際に井上がPFP1位になれるのか検証してみたい。

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ESPNが2022年井上尚弥をPFP1位予想

 「井上はノニト・ドネア、ジョンリエル・カシメロらとの統一戦を待ちたいと語っていたが、残念ながらそれは実現しなかった。だが、2022年、1人ずつ倒していくかもしれないと予想。

 ロススタイン記者はドネアとの再戦が実現しドネアをノックアウトすれば、PFP1位になる好材料になると話している。次に井上がPFP1位になれるのか検証してみたい。

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井上尚弥はPFP1位になれるのか

 実際、井上尚弥はPFP1位になれるのだろうか。

 可能性はあるが厳しいだろう。4団体統一しても首位を独走するのは高い評価を得ているメキシカンのカネロ。次点はクロフォードが続き2人とも2022年ビッグ・ファイト実現の可能性が高まっているからだ。

 まず、現状のESPN独自のPFPランキングをみてみよう。首位はスーパーミドル級初の4団体制覇王者となったサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)、2位はウェルター級強豪ショーン・ポーター(米)にストップ勝ちしたテレンス・クロフォード(米)、3位に井上尚弥がランクしている。

 「井上はマスター・クラスだ。カネロ、クロフォードの2強を考えると、井上がこの2人は追い抜くのは難しいかもしれないが、井上にはチャンスがある」。

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PFPランキングはどう決まるのか

 現状のPFPランキングはESPNや米リング誌、BWAA(全米ボクシング記者協会)にいたっても明確な基準はない。ESPNはパネラーの投票によって決まるが、その基準はパネラーの裁量によってきまると断言していいだろう。

 明確な基準はないが1つ基準として複数階級制覇は重要なポイントの1つになる。カネロは4階級制覇、クロフォードは3階級制覇、井上尚弥は3階級を制覇している。

 もちろん、複数階級制覇は重要なポイントだが、統一王者になること。その階級で世界的に評価が高いボクサーに勝つこと。勝ち方が大きなポイントになる。

 カネロはスーパーミドル級主要4団体を制覇。ビリー・ジョー・サンダース(英)を8回TKO。IBF王座を持つカレブ・プラント(米)との4団体統一戦で11回2度のダウンを奪いストップ勝ち。盤石な攻防スタイルと直近でインパクトある勝ち方で評価を高めている。

 クロフォードは、高い技術力があるものウェルター級で強豪と対戦してなく実績不足だったが、実力者の1人ショーン・ポーター(米)に勝ったことでウェルター級での評価は上昇。スーパーライト級の実績はビクトル・ポストル(ウクライナ)のみと乏しかったが、圧倒的な勝ち方をしていることが高い評価に繋がっている。

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井上尚弥はチャンスがあるのか

 井上尚弥が1位になるには、カネロ、クロフォードを出し抜く必要がある。ロススタイン記者どおり、ドネアやカシメロにインパクトある勝ち方をすれば1位に躍り出る可能性はあるが、それは、カネロ、クロフォードが誰と対戦するか。そして、この2人の勝ち方によっては埋められない溝がでてくるかもしれない。

 まずは、2022年クロフォードの対戦相手を占ってみよう。米トップランク社と契約していたが更新せずフリーの身。ライバルのIBF・WBC統一王者エロール・スペンス・ジュニア(米)戦の期待は高まっている。

 現在はフリーの身でありオプションは多い。とくに、マッチメークのネックだったトップランク社を離脱したことのメリットは大きい。対立するスペンスを傘下に収めるPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)はスペンスの他、2月に復帰戦を行うキース・サーマン(米)も傘下におさめている。

 そのスペンスはWBA王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)と統一戦が決まり、サーマンは2月バリオスとの復帰戦が決まっている。勝者同士の対戦はPBCの基本シナリオだが、不人気とはいえクロフォードは対スペンスとの4団体統一戦はバズる公算が高いことからPBCがクロフォードに単戦契約オプションを掲示する可能性がある。

 今後は不透明ながら、クロフォードがスペンスやウガス、サーマンに圧倒的な勝ち方をした場合、井上がタレントが薄いバンタム級でドネア、カシメロに勝ってクロフォードを追い抜く材料として十分だろうか。

 そして、最大の商品価値を誇りレガシーを追い求めるカネロだ。今後どういったキャリアを選択するのか。

 陣営は、クルーザー級転向を示唆している。ターゲットは、WBCクルーザー級王者イルンガ・マカブ(コンゴ)だ。アフリカ、コンゴ開催の話も持ち上がっているが現段階で次戦の相手は不明。

 スーパーミドル級で危険と言われるデビッド・ベナビデス(米)や、ライトヘビー級IBF・WBC統一王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア)を差し置きクルーザー級に転向することに対し批判的な声も少なくない。

 カネロは全てレイノソ氏に任せているとコメント。カネロ陣営の参謀エディ・レイノソ氏が照準を定めるのがイルンガ・マカブだ。5階級制覇を達成し次のオプションがライトヘビー級4団体統一やスーパーミドル級ビッグファイトを模索するプランだろう。

 もちろん、カネロ陣営がこの先どういったオプションを選択するか予想は難しいが、クルーザー級階級アップは確実視される。スーパーウェルター級(154ポンド)からクルーザー級(200ポンド)、46ポンド、約20キロの階級幅を制覇したことになり、今以上にPFPランキングは頑固たる地位を築くことは間違いない。

 こうなってくると、たとえ井上がバンタム級4団体統一をしたとしてもPFP1位に躍り出ることは難しい。そして、ドネア、カシメロ戦を締結するにあたり、新型コロナウイルスで浮き彫りとなった脆弱な日本のプラットフォームで合意できるかとりわけ懸念材料は多い。

 長期化する水際対策。例外承認を除き外国人の新規入国がいまだできないことは、交渉の大きなハードルになる。フリーの身となりTV局やプロモーターを自由に行き来できるカネロやクロフォードと比較して、井上はフレキシブルに動けるポジションでないことも合意の不安材料だ。

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