井上尚弥2021年内統一戦暗雲カシメロ、ドネアはどうなるのか

 井上尚弥対ドネア再戦は持ち越しが濃厚。統一戦が期待される井上は、WBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)やWBC王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦が期待され交渉の行方に注目が集まっている。

 今回は、前回の「ドネア対カシメロ再浮上!井上の統一戦はどうなるのか」の記事から大きな更新はないが最新情報を共有したい。

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バンタム級トップの顔ぶれ

 現バンタム級トップの井上尚弥は、WBAとIBF2団体の王座を抱え、対抗WBO王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)、WBCにはノニト・ドネア(フィリピン)が君臨している。

 井上は2021年他団体王者との統一戦を見据えているが先行きは暗い。2020年4月、米ラスベガスでWBO王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との王座統一戦が合意していたが新型コロナウイルス感染拡大で消滅。

 2021年6月、IBF指名挑戦者マイケル・ダスマリナス(フィリピン)との指名戦を消化。エスカレートするカシメロ陣営の挑発に嫌気が指した井上は、ソーシャル・メディアを通じてカシメロとの統一戦実現を求めている。

 WBC王者ノニト・ドネア
  オッズ不利だったノルディーヌ・ウバーリ(フランス)戦に勝ち王座返り咲き。リゴンドー対カシメロに割り込み、急遽カシメロとの統一戦が決まったがドーピング検査による論争。カシメロ陣営がドネア夫人に侮辱発言をしたことでドネアが撤退を決めた。

 WBO王者ジョンリル・カシメロ
  マニー・パッキャオが設立したMPプロモーションズに所属。WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)に痛烈なノックアウト勝ちしたことで存在感を強めている。といっても、最近ではリングというよりもリング外の言動が問題視され注目されることが多い。

 カシメロはソーシャル・メディアで次戦を12月11日予定していることを明かしている。

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ドネアはカシメロと統一戦か

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 ドネアは同意するのか。
 
 米ベテラン記者スティーブ・キム氏がドネア対カシメロ戦の交渉が具体化したことを明かしている。12月に仮セットされているという。だが、合意に向け解決すべき課題は多い。

 カシメロは、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と契約しているか定かではないかPBCはMPプロモーションズと良好な関係を築いている。ドネアにしてもプロモートするリチャード・シェイファー氏は、PBCを立ち上げたアル・ヘイモン氏と協調関係にあることは言及するまでもない。

 合意するにあたり2つの問題を解決しなければならない。

 まず1つが、ドーピング検査の同意だ。ドーピング論争から蔑視発言とエスカレート。ドネアが撤退を決めたのは夫人への蔑視発言だろう。

 ドネア陣営はカシメロがVADAによるドーピング検査同意に遅れたと主張しているが、カシメロ陣営は指定期限内にVADAに必要事項を記入し提出していることが、VADAマーガレット・グッドマン氏のメール履歴から分かっている。

 本来であればプロモーターが負担するところだろうが、VADAのドーピング検査費用は数百万円と高額。契約においてどちらが負担するのか明確にする必要がある。

 そして、もう1つがドネア陣営の嫌がらせだ。前回、コミッションからカシメロ陣営が厳重注意を受けたものドネアが謝罪を受け入れるかは不透明だ。

 以前、ドネア陣営はカシメロ戦について交渉の余地はあると話していたが、ドーピング論争、蔑視発言と交渉を進めるには解決すべき問題は多い。

 ドネアにしてもバンタム級でビッグ・ファイトが成立する相手は井上尚弥に限定される。PBC傘下のウォーレン、アントニオ・ラッセルにしても知名度は今ひとつ。高額報酬は望めないだろう。

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井上尚弥は選択防衛戦が濃厚

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 ドネア戦は2022年に持ち越しか。

 「日本で新型コロナウイルスの検疫問題を解決できるか取り組んでいる。だが、14日間の隔離期間が必要になれば相手の同意をえられるかどうか分からない」。

 ドネア戦の交渉がもちあがったが、日本開催にあたり新型コロナウイルスの規制が障害となり交渉は停滞。ドネア再戦は2022年以降に持ち越しになる公算が高い。

 「井上は日本ではスター、ドネアも知られているこれはメジャーなイベントになる。北米でやるにはもったいない」。
 
 アラムが語るとおり北米より日本開催が理にかなう。井上はトップランクと北米で最もポピュラーなスポーツ番組を抱えるウォルト・ディズニー傘下のESPNという強力なバッグがついたことで露出は増えたにしろ、軽量級に関心がない北米のマーケットで井上対ドネア戦のニーズがどれだけあるだろうか。

 ドネアの直近ウバーリ戦のファイトマネーは僅か14万4360ドル(約1590万円)。相手が井上尚弥にかわり、米ロサンゼルスにある旧スタブハブ・センターや米ラスベガスで挙行したとしてアジア人対決として高い関心を集めるイベントになるかは不透明感が漂う。

 井上陣営としても興行スケールが大きくなる日本開催をのぞんでいることは間違いないだろう。北米で人気ボクサーのレオ・サンタ・クルス(メキシコ)、アブネル・マレス(メキシコ)戦のような2人のファイトマネーが200万ドル(約2億2065万円)を超える規模感にはならない。

 もちろん、インパクトでいえば北米だが、決戦地を日本に移せばメガ・ファイトになる。第1戦が行われたさいたまスーパーアリーナで再戦が行われれば満員。チケット収益も桁違いな金額を生み出し興行成功は約束されたようなものだ。

 だが、日本開催は厳しいと言わざるを得ない状況だ。

 新型コロナのデルタ株が猛威をふるっている。東京の新規感染者数はピーク時より、減少傾向にあるが予断は許さない状況に変わりはない。9月から学校がスタート、デルタ株は子供への感染例も多く家庭内感染が拡大するリスクがくすぶる。

 政府は、ワクチン接種完了、PCR陰性証明を条件に大規模イベントを容認する方針を示している。緩和がどこまで進むのか。現時点で、入国後の2週間隔離は変わらず招致に関してもハードルは極めて高く、2021年も9月に入りまとめるには時間はあまりにも少ない。

 おそらく、11月か12月北米でトップランク・カードが濃厚。ドネア対カシメロ戦の交渉はどうなるかわからないが、井上とドネア再戦ははやくても2022年春以降だろう。

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