【結果】井上尚弥対マイケル・ダスマリナス

 WBA・IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥が米ラスベガスにあるヴァージン・ホテルでIBF指名挑戦者マイケル・ダスマリナス(フィリピン)と対戦し2度のダウンを奪い3回KO勝ちWBA・IBF王座防衛に成功した。

 勝った井上は21戦全勝18KO、負けたマイケル・ダスマリナスは34戦30勝20KO3敗2KO1分とした。

 米ラスベガス2戦目の井上尚弥は圧倒的なパフォーマンスを示した。次戦はどうなるのか。今戦の背景から試合レビューをしたい。

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どんな戦いなのか

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 ようやく、決まったダスマリナス戦。ライバルのノニト・ドネア(フィリピン)がノルディーヌ・ウバーリ(フランス)を粉砕し井上がターゲットとするWBC(世界ボクシング評議会)のベルトを獲得。年内にも統一戦の期待が高まる。今戦は勝ち方が問われることは間違いない。

 当初、日本国内で開催予定だったが国内で新型コロナウイルスの感染拡大により開催が事実上できなくなった。緊急事態宣言が発令。入国できてもその後2週間隔離の義務付けに加え、入場制限などコロナの規制が強まり北米開催に変更となった。

 ウィリアム・ヒルのオッズはダスマリナス7倍。以前よりも接近したとはいえ井上絶対有利は動かない。ダスマリナスのパンチを警戒する声もすくなくないが、井上の高いスキルとパワーと実力差があり序盤にノックアウトする見方が殆どだ。

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マイケル・ダスマリナス

国籍 フィリピン
年齢 28歳
身長 170cm
タイプ ボクサーファイター
階級 バンタム級

米リング誌 トップ10圏外
ESPN トップ10圏外

プロ戦績 33戦30勝20KO2敗(1KO)1分 KO率

アマ戦績:不明

 亀田興毅、山中慎介、岩佐亮佑のスパーリング・パートナーとして来日経験のあるダスマリナスを知っているファンも多いだろう。礼儀正しくインタビューを見ると好感がもてるボクサーだ。

 最近では井上拓真のスパーリング・パートナーとして来日。フィリピン人のボクサーが来日することは珍しいことではないが、これだけトップ・レベルのボクサーのパートナーとして招聘されるわけは、骨のあるボクサーで有ることは間違いないだろう。

 アマ戦績まではおえなかったが、キャリアは30戦以上と経験豊富。ESPNや米リング誌の格付けに登場していないのは強豪クラスとの対戦がないからだ。

 どうしても井上と比較してしまうと見劣りしミスマッチ感は否めないが世界基準を満たすボクサーとみて良いだろう。中堅クラスのカリム・グェルフィ(フランス)と対戦し4ラウンドに決めたフェイントを入れた左のビッグ・ショットには気をつけたい。

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井上にとってどんな戦いなのか

 米ラスベガスで2戦目を迎える井上尚弥は、統一戦の舞台が整いつつある。リングサイドにはライバルのWBCタイトルを持つノニト・ドネア(フィリピン)、ソーシャル・メディアで舌戦を繰り広げたWBO王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)が観戦予定。1ラウンドで仕留めたファン・カルロス・パヤノ戦の再現が理想的だ。

 そして、そのドネアから重大な発表があるという。具体的に何が発表されるかは明らかになってないが、その動向の行方に注目が集まっている。ドネアはもちろん、今後のバンタム級戦線に関わることである可能性は極めて高い。

 ドネアがプロモートするリングスター・スポーツのリチャード・シェイファー氏が8月に予定されているカシメロ対リゴンドー戦が挙行されるかわからないとメディアを通じて発信したことで、ドネア対カシメロの発表など様々な憶測が飛んでいる。

 先のことも気になるがインパクトあるKO勝ちをして統一戦に繋げたい。

 ドネア対カシメロについては、「ドネア対カシメロが決まった理由リゴンドーはどうなるのか」こちらの記事を読んでほしい。

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井上対ダスマリナス予想

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 筆者の予想は5回井上のノックアウト勝ち。井上が気をつけたいところはバッティングとフェイトをかけ微妙なタイミングで放つ左のオーバーハンドだ。もちろん、こんなことは指摘するべきでもなく陣営は対策済みだろうが、一発には気をつけたい。

 序盤にスピードとパワーで圧倒しペースを握ればダスマリナスの攻勢が弱まり余裕がなくなることも想像できる。ダスマリナスのディフェンスはブロッキングが主体。井上の強打を耐え抜き、反撃に転じることができるかどうか。タフネス、メンタルが試される。

 井上を撃ち落とすアビリティがあるだろうか。井上はジャブは貰っても強打をクリーン・ヒットでもらうことは少ない。ピンチになったのはキャリアでドネア戦のみだ。

 唯一の不安材料はドネア戦で貰った左フックの影響だろう。右目は眼窩底骨折を負い幸い、マロニー戦で十分な耐久性やテストが行われてない。懸念材料をあげてみたが、無理やりあげたといったほうが適切かもしれない。

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井上対ダスマリナス結果

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 結果はともかくとして、井上のボディ打ちはエグかった。井上は序盤、様子見モードだったが対戦相手のダスマリナスとの力量差は鮮明だった。繰り出すジャブにしても踏み込み、ハンド・スピードも桁違い。ビッグ・ショットはもちろん、井上の正確なパンチが際立った。

1回、ダスマリナスがサークリングする一方で、井上は照準を定めるかのようにジャブでカシメロを誘い、相手の戦力を確かめていった。

 試合が動いたのは2回、井上はプレスを強め1分すぎワンツーが浅くヒットするとペースは完全に井上が握ったかとおもうと、ワンツーから切り返しのボディが入りダスマリナスがぐらついた。

 井上はその瞬間を見逃すことなく追撃のワンツーでダウンを奪った。その後、井上は執拗にダスマリナスのボディを叩いたがサバイブ。

 こうなってくる井上のノックアウトが見えてくる。3回、ゴングが鳴るとトップ・スピードでワンツー、ジャブでダスマリナスのガードを揺らす。

https://twitter.com/in44y1/statuses/1406475329347129345
 ダスマリナスは下がり防御に徹することが精一杯で反撃ができずにいるとワンツーの強打からボディ、追撃のボディを刺しダウンを追加。立ち上がったダスマリナスの脇腹にボディを刺しKO勝ちとなった。

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井上の今後はどうなるのか

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 ボブ・アラム氏によれば井上の次戦は日本になるという。もともと、ダスマリナス戦は日本で行う予定だっただけに日本開催は決まっているのかもしれない。

 井上と統一戦が期待されるWBC王者ノニト・ドネアは8月14日WBO王者カシメロと対戦することホスト局のShowtime(米ケーブルTV局)からアナウンスされた。次戦は選択防衛戦なのかどうか現時点では不透明だが、バンタム級戦線が近年で一番の盛り上がりを見せていることは間違いない。

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