痛烈なカウンターが印象的だった井上尚弥対ジェイソン・マロニー(豪)戦。海外の反応はどうなのか。今回は、井上尚弥が2度カバーを飾った米リング誌の記事から、マロニー戦の評価と米国での存在感について紹介したい。
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米リング誌編集長は好評価
この日、米国、英国と大きな興行があったが、米リング誌ダグ・フィッシャー編集長はWBA・IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥対マロニーが最も印象的だったとコメント「序盤、マロニーは井上のパワーを感じスタイルに変化が見れた。井上が2度決めたカウンターは最高のタイミングとポジションだった。これは深い話になるが、井上はドネア戦の眼窩底骨折の影響がまだ残っているような感じを受けた」。と述べている。
英国ではクルーザー級からヘビー級へ参戦。イベンダー・ホリ・フィールド(米)以来の快挙を目指すオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)がチゾラとヘビー級、第2テスト。
https://twitter.com/in44y1/status/1323418895328309250
米テキサス、アントニオではコロナ禍で初の有観客イベント、ガーボンタ・デービス(米)対レオ・サンタ・クルス(メキシコ)の注目の一戦が行われ、デービスが壮絶なアッパーでサンタ・クルスにKO勝ちしたがダグ編集長は「井上が圧倒的なパフォーマンスを見せた」と評価している。
井上は米国でメジャーになれるのか
リング誌編集長は、井上尚弥を知っているが米国のスポーツファンのあいだでは知られていないとコメント。井上が米国でメジャーになれるかについて言及している。
「最近、井上の契約するトップランク社(米有力プロモーター)とESPN(米スポーツ専門チャンネル)がプロモーションズしたが、米国の一般のスポーツ・ファンは日本のボクシングの歴史を知らない。井上は多くの功績をもつにも関わらず一般的なスポーツ・ファンのあいだでは知られていないように写っている。そして、米国は軽量級の関心は薄い。井上が米国で一般層から注目を集めるには大きな壁がたちはだかっている」。コメントしている。
井上は米国でメジャー選手になれるのかどうか。トップランク、ESPNという強力なバックをつけ以前よりもメディアの関心は高まっている。国内では”パッキャオ超え”に期待などと報じられているが、井上が米国でメジャー選手となるのは容易ではない。パッキャオがどうスターダムにのしあがったのかを見ればわかる。井上がメジャー選手になるにはビッグ・ネーム狩りが急務だ。
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