最高のエンターテイナー井上尚弥、ナルバエスをKO、2014年間最優秀選手にFighter of the year 2014 by boxingscene

photo credit by:The Boxing Tribune

米ボクシング・メディア boxingsceneが、井上尚弥を2014年、年間最優秀選手(Fighter of the year 2014)に受賞した。

2014年12月30日、東京 東京体育館にて行われた、WBOスーパーフライ級タイトルマッチは、井上尚弥(挑戦者 WBOランキング8位)が、王者、オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を4回のダウンを奪いKO勝利し、日本人最速であるプロ8戦目で2階級制覇という偉業を達成した。

名王者ナルバエスを圧倒、衝撃的な覇者交代劇

井上尚弥は、名王者 オマール・ナルバエス相手に、1ラウンドからパワーで王者を圧倒し開始30秒でダウンを奪った。場内からはどよめき、歓声が飛び交う。右拳を痛めながら2度目のダウンを奪い、2ラウンドも井上尚弥の攻撃の手は休まらない、相手の右フックをスウェーで回避し、左フックのカウンターで3度目のダウン、その後も井上のスピード、パワーの乗った攻撃が続き、左ボディで名王者をKO、覇者交代劇と言って良いだろう。

2014年12月30日、井上尚弥は、「センセーショナル」なボクサーだということを改めて認識した試合だ。王者、オマール・ナルバエスは、日本に一般的に知られてはいないボクサーだ。年齢は39歳でロートル・ボクサーを連れてきたのではないかと勘違いするかたも居ると思うが、ボクシング通なファンであれば、オマール・ナルバエスは、名王者であることで知られている。

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戦績は、WBO世界フライ級を16度防衛、スーパーフライ級を11度防衛、負けは、バンタム級で、ノニト・ドネアとの対戦のみだ。ドネアは、軽量級の中でも世界的に評価は高いが、ドネアであっても、ナルバエスの牙城を崩すことは出来ず、ダウンを奪うことは出来なかった。

2014年 年間最優秀賞を受賞

今回、井上尚弥の判定勝利と予想している方も多かったのではと思っている。私は、井上尚弥は、強者のエルナンデスと対戦し勝利しているが、未知数な部分も多く、オマール・ナルバエス戦は、井上尚弥がスーパーフライ級の強者と対戦できるかという指標と、井上尚弥が持っているポテンシャルが測れる試合になると考えていた。しかし、こんな結果になるとは想像もつかなかった。

名王者、ナルバエスを序盤から圧倒、試合内容も文句の付けようが無い。この対戦カードは、プロ8戦目にして2階級制覇、名王者ナルバエスに挑戦するということで、海外のボクシングメディアにも大きく取り上げられ話題性もあった。2階級制覇という肩書だけではなく、名王者ナルバエスにKOで勝利したということの意味は大きい。

井上尚弥は、boxingscene以外にも、ボクシング界で最も権威がある「 The Ring Magazine 」から年間最優秀選手(Fighter of the year 2014)にノミネートされている。日本人で未だかつて選ばれたボクサーは居ない。

マイク・タイソン、フリオ・セサール・チャベスSr.、フロイド・メイウェザーJr.、オスカー・デ・ラ・ホーヤ、シュガー・レイ・レナード、マニー・パッキャオらが受賞している。

最終的には、テレンス・クロフォードと争うことになるが、個人的には、井上尚弥のインパクトのほうが強い。もし、井上尚弥が、Ring Magazineから2014年 年間最優秀選手賞を受賞となれば、アジアでは、マニー・パッキャオに次ぐ2人目、世界のボクシング界に名を刻むことになる。

井上尚弥の今後

photo credit by:boxingscene

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ナルバエス戦後、井上尚弥は「どんな挑戦でも受けて立つ、ワクワクする相手とやりたい 」とコメント、オマール・ナルバエスは、「 彼には大きな未来が待っている 」と井上を絶賛した。

プロ8戦目で2階級制覇という偉業も達成。複数階級制覇も素晴らしことだが、名王者ナルバエスをセンセーショナルなKO劇で勝利した意味は大きい。2014年12月30日の試合は、欧米での世界タイトルマッチもなく、世界的にも注目されていた。今回のKO劇は、世界中から称賛されている。

井上尚弥の次戦は、現時点では決まっていない。WBO(世界ボクシング評議会)より、「 ポール・バトラー 」との対戦が指令されていたが、バトラーは、2015年3月6日イギリス、リバプール、エコーアリーナでIBFスーパーフライ級王者テテへの挑戦が決まっている。

関連記事:ポール・バトラー次戦は2015年3月6日ゾラニ・テテへ挑戦することが決定、井上との対戦はあるのか

スーパーフライ級は役者もそろっている。現スーパーフライ級の王者は、WBC王者カルロス・クアドラス、WBA王者 河野公平、IBF王者 テテ、王者以外では、2015年〜2016年、対戦が噂されている、ローマン・ゴンサレスを筆頭に、ファン・フランシスコ・エストラーダ、ポール・バトラー、ブライアン・ビロリアと強者揃いだ。

英国を主戦場とするバトラーとの交渉は難航しそうだが、対戦が決まればスーパーフライ級戦線では一番面白いカードになりそうだ。

井上尚弥の魅力

井上尚弥は、ファンの心を掴むことができる、最高のエンターテイナーだ。個人的な見解だが、プロボクシングで最も重要なものはエンターテイメント性、エキサイティングでなければならないと考えている。井上尚弥は、常に倒す姿勢だ。強者とのマッチメイクを希望、そしてそれを実現することがファンが多い理由ではないだろうか。

テクニック、アートで魅了する試合もあることは確かで否定はしない。しかし、ボクシングファン共通なのは、ファンのハートを掴む試合をすることだと思っている。

井上尚弥は、将来性・無限の可能性を秘めている。2015年〜2016年は、ロマゴンとの対戦が注目される。ローマン・ゴンサレスは、こちらの記事でも紹介したとおり、エストラーダ vs ビロリアとの勝者と北米で対戦し、HBO(米ボクシング中継局)で放送されるという噂がある。

ナルバエスとの試合、試合後のインタビューからも、井上尚弥は自信に満ち溢れていた。今、ローマン・ゴンサレスと対戦しても勝てるのでは無いかと思うほどだ。プロ8戦目で2階級を制覇、米ボクシング・メディアからの2014年間最優秀選手受賞、井上尚弥は無限の可能性を秘めている。

個人的な構想だが、井上尚弥が防衛ロードを築くことができれば、米ラスベガスでローマン・ゴンサレスとのスーパーファイトが観られるかもしれない。こんな、想像ができるボクサーは数少ない。快進撃が続く、井上尚弥だが、まだ序章と言って良いのかもしれない。

関連記事:ポール・バトラー次戦は2015年3月6日ゾラニ・テテへ挑戦することが決定、井上との対戦はあるのか

(Via: boxingscene)

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