IBF世界ライト級王者リチャード・コミー(ガーナ)/30戦28勝25KO2敗と、レイ・ベルトラン(メキシコ)/46戦36勝22KO8敗(2KO)が、6月28日米カリフォルニア州テメクラで対戦することが基本合意した。

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 ライト級エリート・クラスを動員するトップランク、今後は統一戦の方向で間違いない。IBFが指名挑戦者決定戦を命じこの先どうなるか不透明だが、統一戦に限っては指名戦が免除されることから、コミー対ベルトランの勝者がWBA・WBO2団体を統一するロマチェンコと統一戦に向かうことも考えられる。

 IBF(国際ボクシング連盟)が同級3位中谷正義(井岡)と同級4位トップランクが抱える新鋭プロ13戦全勝テオフィモ・ロペス(米)に対し指名挑戦者決定戦を命じた。すでに7月19日米メリーランドにあるMGMナショナルハーバーで挙行することが決まっている。

 中谷は、厳しくなることが予想されるが、次期スター候補ロペスに勝ち番狂わせを起こせば、コミー対ベルトランの勝者に挑戦する権利を得ることができる。

 コンテンツ確保のためスポーツの放映権争いが加熱した影響もあるが、米ボクシング界は以前より日本人選手が北米で行われる世界タイトルマッチの舞台に上がるチャンスが増えている。

 最近では、惜しくも負けてしまったが、タイトル挑戦が難しい中量級で、井上岳志がWBO世界Sウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦を果たしている。

 もちろん、チャンスは広がっているがその道のりは険しく自ら存在感を示さなければならない。アジア圏では敵なしだったSライト級岡田博喜がトップランク社と契約し大きな話題となった。ただ、契約に関して言えばもちろん、岡田の実力とポテンシャルがかわれた面もあるが、有力な人材確保の意味合いも強い。

 米ボクシング界は米地上波FOXを筆頭にShowtime、トップランクと提携関係にあるESPN、ネットストリーム配信大手のDAZNと4局体制となり、各社は有力人材確保に躍起でかつてないほど巨額の金額が動き、各局が毎週イベントを開催し人材不足の背景もある。

 岡田は、敗戦したベルトラン戦は言うなれば本物に通用するかどうか。トップランク社がしかけたビッグ・テストだった。もし、勝っていれば同イベントに出場したWBC世界Sライト級王者ホセ・ラミレス(米)への挑戦が叶っていたかもしれない。

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ロマチェンコは空位のWBC王座決定戦へ

photo by:boxingscene

 一方で、ライト級でWBA・WBO2団体をまとめる階級屈指のロマチェンコは、8月31日英国でルーク・キャンベル(英)とマイキー・ガルシア(米)が返上した空位のWBC世界ライト級王座決定戦の交渉が進められている。

 しかし、この王座決定戦に関しては物議を醸している。ロマチェンコはすでに他団体の王者で、他団体王者が空位の王座決定戦にエントリーすることはまずあえりない。

 本来であれば、ルーク・キャンベルと同級2位ザウル・アブドゥラエフ(ロシア)が王座決定戦を争う権利を持っていたはずだ。しかし、WBC(世界ボクシング評議会)はランキング外のロマチェンコとキャンベルを空位の王座決定戦として承認した。

 もちろん、腐敗した承認団体は今さら言及するまでもないが、プロモーターとの癒着は以前からも指摘され政治力がものを言う。ベルト・コレクションに拘ると知られている欧州勢、4団体統一戦を行いたいトップランク社の思惑だろう。

 ライト級の他、気になるのがスーパーフェザー級の動向だ。先日、フランシスコ・バルガス(メキシコ)との再戦を難なくこなしたWBC世界スーパーフェザー級王者ミゲル・ベルチェル(メキシコ)が、5月フロリダ、キシミーで行われる、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪対ジェメル・ヘリング(米)戦の勝者と統一戦を臨んでいるコメントを残している。

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ロマチェンコ、クロフォードESPNのPFPランキングで上位

米ESPNは、パウンド・フォー・パウンド(PFP)のランキングを更新した。上位は変わらず1位WBA・WBO世界ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)は2位を維持した。 Sponsor Link 1位 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ) 2位 テレンス・クロフォード(米) 3位 サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ) 4位