ライトヘビー級に本格参戦するアンドレ・ウォード(米)は、米国現地時間25日、26日カリフォルニア州オークランドにあるオラクル・アリーナで開催されるIBF世界ライトヘビー級1位・サリバン・バレラ(キューバ)とのIBF世界ライトヘビー級挑戦者決定戦の計量が行われ、ウォード、バレラともに計量をクリアした。
アンドレ・ウォードの地元オークランドで行われた計量は、ウォードがウェイト・インすると歓声に包まれていた。アンドレ・ウォードは、174.8パウンド、サリバン・バレラは、174.4パウンドで計量をクリア。コミッションによると、アンドレ・ウォードが185万ドル(日本円で約2億円)、サリバン・バレラが45万ドル(日本円で約5000万円)の報酬が支払われる。
サリバン・バレラは、キューバから亡命。現在は、マイアミに拠点を置いている。全勝のバレラの戦績は、ジェフ・レーシー、バーナード・ホプキンス(米)と対戦経験のあるカーロ・マラット(ドイツ)に勝利。バレラは、アマチュア経験も豊富でキューバ代表チーム時代に、チャド・ドーソン、シュメノフ(カザフスタン)を破っている。
「大きな試合を実現をするには、時間が最も重要だ」バレラ本人も認識しているとおり、34歳のバレラに残された時間は少ない。ウォードに勝利すれば、ライトヘビー級3団体統一王者・セルゲイ・コバレフ(ロシア)への挑戦権を得ることができる。
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「私がこの試合をするのは、彼が世界トップ3に入るファイターとしての評価があるからだ」と、トレーナーを務めるアベル・サンチェス氏を通して述べたバレラは、「私は、ウォードのことをリスペクトしてます。彼は才能豊なファイターで偉大なファイターです。彼のキャリアは素晴らしい。
ただ、私もライトヘビー級で優れたファイターだと考えている。ウォードとの試合は、私がトップ・ファイターだということが証明する機会なんだ。」と語っている。
バレラは、全勝・無敗だが、ウォードと比較するとキャリアの差は歴然。豊富なアマチュア・キャリアがあるバレラ、スーパーミドル級から上げてくるウォードと体格を比較すると、ナチュラルなライトヘビー級のバレラが一回り大きい印象を受ける。
パワー・パンチャーのバレラ。スピード、ポジショニング、戦術面、経験から言えばウォード有利は揺るがなく、筆者はウォードの判定勝利と予想。ウォードは、HBO(米・最大手ケーブルTV局)とコバレフとの統一戦が既に内定してるという話もあり、バレラ戦は、コバレス戦の指標になりそうだ。試合当日は、リングサイドでコバレフが観戦する。
(Via: ESPN)