WBC(世界ボクシング評議会)会長のマウリシオ・スライマンは、米国現地時間2015年5月18日米・カリフォルニア州イングルウッドで行われるWBC暫定/WBAスーパー/IBO世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)がウィリー・モンローJr.に勝利すれば、WBC世界ミドル級王者ミゲール・コット(プエルトリコ)、サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)の勝者と対戦することを義務付けると述べている。
WBCは、WBC世界ミドル級王者ミゲール・コットと、暫定王者ゲンナディ・ゴロフキンの統一戦を義務付けているが、WBC会長マウリシオ・スライマンは、ミゲール・コットとサウル・カネロ・アルバレス戦が実現すれば、ゴロフキンとの統一戦を次戦に延期することを承認。勝者と暫定王者ゲンナディ・ゴロフキンとの統一戦を義務付けると語っている。
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ゴールデン・ボーイ・プロモーション(以下GBP)は、2015年5月2日にカネロ、コット戦のメガマッチ実現に交渉が進められていたが、ファイト・マネーで交渉が決裂。カネロ戦が決裂した数週間後ミゲール・コットは、Jay-Z率いるロック・ネイション・スポーツ(以下RNS)と3試合$50million(約60億円)の大型契約を果たした。
コットは次戦、2015年6月6日米・ニューヨーク州ブルックリンにあるバークレイズ・センターでWBCランキング6位のダニエル・ゲール(豪)を相手に初防戦が決まっている。カネロ戦に駒を進めるには、ダニエル・ゲールに勝利することが前提条件となる。
GBP CEOオスカー・デ・ラ・ホーヤ氏とサウル・カネロ・アルバレスは、次戦の日程を2015年9月12日(メキシコの独立記念日)に考えているという。同日は、フロイド・メイウェザーJr.の試合が設定されているが、カネロは9月12日に強行する構えを示している。
米国現地時間9日 米テキサス州ヒューストンにあるミニッツ・メイド・パークで行われたカネロとカークランドのHBO(米・ケーブルTV局)視聴率は平均214万6000件、最高視聴率は230万件を記録。全米でも人気のあるカネロ、コット戦が実現すればメガマッチになり、メイウェザー、パッキャオ戦後の最大のビッグカードとなることは確実だ。
コットも年齢を考えると残り試合数は限られている。メイウェザー、パッキャオ引退後のスター候補、カネロ。その後、今後のボクシング界の中心となるミドル級最強王者ゲンナディ・ゴロフキンに挑む形になれば最高のシナリオと言える。
(Via: boxingscene)