米・ボクシングシーンによると、タイ、アルゼンチンの複数の情報源から、WBA同級1位のティーラチャイ・クラティンデーンジム(タイ)/38戦全勝28KOと、WBA同級3位のルーカス・マティセ(アルゼンチン)/43戦38勝(35KO)4敗(1KO)によるWBA世界ウェルター級暫定王座決定戦が、2018年1月20日に米・カリフォルニア州で開催する方向で大筋合意していることが分かった。
同レポートによると、タイのギャラクシーとGBPが基本合意。ティーラチャイがマティセ戦に同意し契約書にサイン。1月20日に米・カリフォルニアで行われる方針だという。
この交渉は、10月にGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)ロバート・ディアス氏が、WBA(世界ボクシング協会)にティーラチャイと、マティセの一戦をWBA世界ウェルター級暫定王座決定戦と承認するよう要請したことで明らかとなっている。
ティーラチャイは、母国タイでの試合が殆ど戦績こそ無敗だがウェルター級でトップクラスの選手とのキャリアはなく未知数な面は大きい。中量級はアジア圏と欧州選手に立ちはだかる壁は大きくティーラチャイは真価が問われる試合となる。
ファンの記憶に新しい2017年8月に米ロサンゼルスで行われたWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、ミゲール・コット対亀海喜寛(帝拳)戦をみてわかるとおり中量級においてアジア人との差は大きい。マティセに勝てば文字通り番狂わせとなるだろう。
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ディアス氏がWBAへ暫定王座決定戦を要請。WBA・WBC世界ウェルター級統一王者キース・サーマン(米)が2017年3月に防衛戦を行って以降、怪我のため防衛戦を行っていないことを要請した理由に上げている。
サーマンは、2017年3月にWBC世界ウェルター級王者ダニー・ガルシア(米)と王座統一戦をし12回2−1の判定勝利。その後、4月に古傷の右肘の手術をうけ長期離脱を余儀なくされている。
復帰戦ははやくても2018年第1四半期と言われている。サーマンへの挑戦権をもつのはショーン・ポーター(米)だが、サーマンの復帰戦はチューン・アップ戦となる見通しでポーター以外となる公算が高い。
ポーターはアドリアン・グラナドス(メキシコ)とWBCシルバーウェルター級タイトルを争いサーマンへの事実上の挑戦権を獲得。しかし、怪我から復帰戦のサーマンへダイレクトの挑戦は難しくサーマン戦前に試合を挟むことが予想される。
なお、1月20日は米・ニューヨークでIBF世界ウェルター級王者エロール・スペンスJr.(米)が、ラモント・ピーターソン(米)を相手に初防衛戦を行うことが内定している。
(Via:boxingscene)
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