元WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)が1日、パナマで放送された「ザ・ベスト・オブ・ボクシング」を通じて正式に現役引退することを発表した。
モレノは2017年5月27日、パナマで行われたWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦で、同級5位のフリオ・セハ(メキシコ)と対戦し3回KO負け。試合後のメディカル検査を受け引退を決断したという。プロ戦績は43戦36勝(12KO)6敗1分。
15年にも及ぶキャリアをボクシングに捧げたモレノは、将来的にボクシング殿堂入りを望んでいるという。2016年9月に行われたWBC世界バンタム級王者・山中慎介、対、アンセルモ・モレノの一戦は、米・メディア・ボクシング・シーンが「年間最高試合」として選出している。
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モレノは6年に渡りWBA世界バンタム級王座を防衛、長期政権を築いている。2008年5月31日、ウラジミール・シドレンコ(ウクライナ)と対戦し、12回3-0(2者116-112、116-113)の判定勝ちを収めWBA世界バンタム級王座を獲得。その後、2010年にスーパー王座として認定され12度の防衛を果たしている。
年間最高試合を受賞した山中慎介との再戦は、キャリア最高のパフォーマンスだったのは間違いない。初戦は僅差の判定。ファンの間で初戦は「モレノが勝っていた」という意見もあり、再戦前にモレノは完全決着すると話し、双方が完全決着を臨んでいる戦いであることは明白だった
再戦はダウンの応酬、初戦以上の緊張感があり何よりエキサイティング。チャンピオン・シップに相応しい素晴らしい戦いだった。1回、山中はモレノのコンビネーションを貰いピンチに見舞われるが、終了間際モレノからダウンを奪った。しかし、4回にモレノのカウンターが山中にヒットし、今度は山中がダウン。
シーソーゲームの試合が展開する中、6回、再び山中がモレノからダウンを奪い、7回、2度のダウンを追加しKO勝利。モレノはこの試合がプロ初となるKO負けとなっている。
(Via:boxingscene)
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