ゴロフキン、ジェイコブスは事実上消滅
ミドル級は絶対王者・ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)を中心に回っていることは間違いないが、どこか踊らされる感が歪めない。ゴロフキンは34歳、ミドル級4団体統一、ビッグマッチを急ぐ気持ちも分からなくもない。
ゴロフキンと同じWBAの正規王者にはダニエル・ジェイコブス(米)が君臨。WBA(世界ボクシング協会)は、ゴロフキン、ジェイコブスの王座統一戦を義務付けた。しかし、大方の予想どおりゴロフキン、ジェイコブスの交渉は報酬分配を巡り交渉は難航。2016年12月の実現は消滅した。
報酬分配により、交渉は難航
ダニエル・ジェイコブス陣営は、弁護士を通じてWBAに報酬分配の見直しを要求。しかし、WBAはダニエル・ジェイコブス陣営からの要請を却下。報酬分配は、WBAの規定どおりゴロフキン75%、ジェイコブス25%とし特別に承認しない方針を固めた。ジェイコブス陣営は60-40を望んでいたという。
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2016年終盤のビッグマッチとして、ゴロフキンをプロモートするK2プロモーション トム・ローフラー氏は、HBO(米・最大手ケーブルTV局)での中継、2016年12月10日ニューヨーク、マディソン・スクウェア・ガーデン・アリーナでの開催を条件に、ジェイコブス陣営と交渉に従事してきた。
12月10日開催を条件に、両陣営のトレーニング・キャンプ入り、会場の確定を考えれば交渉期限のリミットは切れている。K2プロモーション トム・ローフラー氏は「WBAは、報酬分配について分配率を変更することを認めなかった。我々は、ヘイモンと交渉を成立する上で報酬分配が課題だった。
ゴロフキン、ジェイコブス、2017年へ持ち越し
ただ、12月10日の開催日程にはもう間に合わない。我々は、開催へ向けニューヨークにあるマディソン・スクウェア・ガーデンを予約していた。我々にとって、マディソン・スクウェア・ガーデンは良いビジネス・パートーナーなんだ。HBOでの中継も用意できていたし、2017年の早い段階の実現を目指す。」と語っている。
WBAによる入札が開催されるかはWBAから公式アナウンスはない。ゴロフキン陣営からすれば入札を回避したいところだろう。骨肉腫を克服し”奇跡の男”の異名をもつダニエル・ジェイコブス、地元ニューヨーク、ブルックリンでは絶大な人気が有りニューヨーク興行では目玉的な存在だ。
ジェイコブス陣営からすればゴロフキンとの試合は、ハイリスク・ハイリターンである。ニューヨークにゆかりのある2人が戦えば興行的に大成功を収めるのは間違いない。しかし、ジェイコブスにとってゴロフキン戦では肉体的なダメージの他、失う物は多い。地元ニューヨークでショッキングな敗戦をすれば、商品価値下落は免れない。報酬分配みなおしの要求もそういったところが背景にあるのだろう。
(Via:ESPN)
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