ゴールンデン・ボーイ・プロモーションズ(以下GBP)CEO オスカー・デ・ラ・ホーヤ氏と、元GBP CEOリチャード・シェーファー氏の和解が成立し、GBPが抱えるアル・ヘイモン氏がマネジメントを務めるトップボクサーのプロモーション権利を放棄したことがわかった。

GBPは、リチャード・シェーファーが、GBPと正式に契約していない、アル・ヘイモン氏とマネジメント契約しているボクサーを興行に出場し利益を損ねたとし5000万ドルの損害賠償を求めていた。

オスカー・デ・ラ・ホーヤ氏は、リチャード・シェーファーとの「和解」が成立後、自身のGBPと正式にプロモーション契約をしていないアル・ヘイモン氏とマネジメント契約を結ぶ、エイドリアン・ブローナー、マルコス・マイダナ、ダニー・ガルシア、ダニエル・ジェイコブス、アブネル・マレス、レイモント・ピーターソン、ワイルダー、ロバート・ゲレロとのプロモーション契約を放棄。

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和解の条件とは

photo by:The Ring TV

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匿名の関係者によると、GBPの和解条件は、アル・ヘイモン氏とマネジメント契約しているトップクラスボクサーのプロモーション権の放棄。リチャード・シェーファー側は、一定期間(1年〜2年)にプロモーター活動の禁止。これらが双方の和解条件だ。「和解条件」については、公開することが禁止されていることからソースは明かされていない。

主力選手を失ったGBP

プロモーション契約の放棄の条件については、明らかとなっていない。GBPと正式にプロモーション契約がある、アミール・カーン、ルーカス・マティセ、レオ・サンタ・クルスについては今後も継続していくようだ。主力選手を失ったGBP、関係者の話によれば、GBPはアル・ヘイモン氏から多額の補償金を受け取ったという話だ。GBPが契約放棄したボクサー以外のアル・ヘイモン氏がマネジメントしているボクサーについては、今後も継続していくが、契約期間が満了次第他のプロモーションと契約するだろうと話している。

オスカー・デ・ラ・ホーヤ氏は、アル・ヘイモン氏と可能な限り最高のマッチメイクを実現しようと努力したが、アル・ヘイモン氏にマッチ・メイクの許可が必要で実現に至らなかった。私はファンに最高の試合を提供したかったとコメント。また、トレーナーとして知られる、ロバーと・ガルシアも、アル・ヘイモン氏の許可が必要なことについて言及している。

マルコス・マイダナのアドバイザー、セバスチャン・コンターシ氏は、GBPとの関係について「 我々はGBPとの契約は、フロイド・メイウェザー戦で終わった。我々はアル・ヘイモンと契約している。GBPオスカー・デ・ラ・ホーヤには感謝している。もし対戦が必要とならば彼らと一緒に働くことは何も問題ないよ 」とコメントしている。

アル・ヘイモンxNBC PBC

オスカー・デ・ラ・ホーヤ、リチャード・シェーファー氏との「和解」、GBPからの自身のマネジメント契約している選手の離脱。一連の騒動は、2015年3月に控えているNBCスポーツとのボクシング興行の事前準備だろう。

アル・ヘイモン氏は、2014年に新会社「 Haymon Boxing 」を設立。2015年3月、アメリカNBCスポーツ(TV局)と提携しボクシング興行を地上波で放映することが決まっている、米国現地時間、2015年1月14日ニューヨークNBCビルで記者会見が開かれる予定だ。記者会見の内容は、こちらの記事を観て欲しい。

アル・ヘイモン氏は、NBCスポーツと2000万ドルで24試合の放映戦を条件に契約、NBCスポーツに対し自身の契約選手をアメリカ大手ケーブルTV局「 Showtime 」「 HBO 」から撤退することを約束。去年から契約選手を増やし今では「150人」といわれている。最近では、セサール・セダ、フリオ・セサール・チャベスJr.がアル・ヘイモン氏と契約を交わしている。

関連記事:・サーマン、ゲレロがアル・ヘイモンとNBC興行で2015年3月7日に対戦することが決定

メイウェザー・プロモーションズの動向

image source tobadlefthook

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リチャード・シェーファー、アル・ヘイモンとも関係性が強いフロイド・メイウェザーJr.についても動向が気になる。フロイド・メイウェザーJr.は、自身のメイウェザー・プロモーションズ CEO レナード・エラルベと確執があることを認め今後大きくチームを改革する意向を示し、2015年5月には全く新しいチーム体制になると話している。

今後、アル・ヘイモン、リチャード・シェーファー、メイウェザー・プロモーションズと共同していくと予想している。リチャード・シェーファーは、フロイド・メイウェザーJr.との関係性が強い、お互いに信頼関係があること、レナード・エラルベとの確執から、メイウェザー・プロモーションズのCEOとして迎えられる可能性もあるが、プロモーターとしての活動を禁止されていることから表舞台には出てこないかもしれない。シェーファーの今後は不明確だが、ヘイモンの新会社を支援する形も考えられる。

アル・ヘイモンは、NBCスポーツとボクシング興行することが決定されているが、アル・ヘイモンはプロモーターでは無い。今後は、メイウェザー・プロモーションズと共同で興行するのではないかと考えている。メイウェザー・プロモーションズは、ネバタ州、ニューヨークでプロモーターライセンスを取得済みだ。

オスカー・デ・ラ・ホーヤ、リチャード・シェーファーとの和解、GBPからトップボクサーが離脱とボクシング界に衝撃が走った。今後は、GBP、トップランクとの関係性、動向が一番の焦点になるだろう。GBPも精力的に選手と契約を交わしている。最新の情報では、デイビッド・レミューが合意間近という話もある。

もし、アル・ヘイモンが、トップランク、GBPとのビジネスを断ち、自身の「 ヘイモン・カンパニー 」で興行を続けていく構えであれば今後のマッチメイク、ボクシング界が大きく変わる。アル・ヘイモンは、PPV(有料 プレミアム・ネットワーク放送)を排除し、ネットワークでボクシング中継を有料で配信する新しいシステムも考案をしている。

ボクシング・ファンとして望むことは、「 ビッグマッチ 」がプロモーターとの間に、弊害があり出来なくなることだけは避けて欲しい。オスカー・デ・ラ・ホーヤも言っていたが「 ファンが観たい試合をマッチメイクする 」これこそプロモーターとしての真骨頂だと考えている。現在、こちらの記事でも紹介したが、「 メイウェザー vs パッキャオ 」のドリーム・マッチがプロモーター、中継局の枠を超え実現に向けて進行中だ。ビッグマッチの弊害だけは避けて欲しい。

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(Via: ESPN Boxing )