増刊!WBC、2017年世界王者への指名戦、挑戦者決定戦を指令!

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 WBC(世界ボクシング評議会)の第54回年次総会が、米国現地時間12月11日よりフロリダ州ハリウッドで開幕。WBCマウリシオ・スライマン会長は、毎年恒例となっている各階級の王者への指名挑戦者と、指名挑戦者決定戦を発表した。

ヘビー級

 現王者はWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米)。次期指名挑戦者として、現地時間12月17日ロシアで行なわれるアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)、バーメイン・ステイバーン(英)の勝者を承認した。この試合はWBC世界ヘビー級暫定王座決定戦として行なわれる。

 12月17日ロシアで行なわれる予定だったポベトキン、ステイバーン戦は試合20時間前に急遽中止。ポベトキンが、VADAによる薬物検査で陽性反応を示した。ポベトキンの検体から禁止薬物として指定されているオスタリンが検出。WBCはこれを受け王座決定戦の承認を取り消し。

 WBC世界ヘビー級暫定王座決定戦は中止になったが、バーメイン・ステイバーンが暫定王者となるかは不明。今後の方針についてWBCは、協議し決定すると述べている。

クルーザー級

 現王者はWBC世界クルーザー級王者トニー・べリュー(英)。べリューは現地時間2017年3月4日英国、ロンドンにあるO2アリーナで、デビッド・ヘイ(英)とヘビー級12回戦を行う。WBCは、トニー・ベリューに対しヘビー級、クルーザー級どちらに残るか通知するよう通達している。
 
 クルーザー級の指名挑戦者決定戦は、WBC世界クルーザー級ランキング1位マイリス・ブリエディス(ラトビア)と、同級ランキング2位マルコ・フック(ドイツ)を承認。トニー・ベリューがヘビー級へ階級を上げた場合、ブリエディス、フックの勝者が新王者となり、クルーザー級に残留することになれば、ブリエディスとフックの勝者と指名戦が義務付けられる。

 トニー・べリューは、ヘイとの試合後にクルーザー級に戻り、王座統一戦を目指すが統一戦が難しければ、再度ヘビー級へ階級へ上げることを示唆している。

ライト・ヘビー級

 現王者はWBC世界L・ヘビー級王者アドニス・スティーブンソン(カナダ)。WBCは、現地時間2017年2月24日カナダ、ケベック州にあるビデオトロン・センターで、WBC世界ライト・ヘビー級1位エレイデル・アルバレス(コロンビア)、ルシアン・ビュテ(カナダ)で行なわれる勝者を次期指名挑戦者として承認。スティーブンソンは4月29日に勝者と対戦する予定となっている。

 スティーブンソンは、WBA・WBO・IBF世界L・ヘビー級統一王者アンドレ・ウォード(米)と4団体王座統一戦が行なわれるかは現時点では不明。次戦アツルーツ・ベテルビエフが勝利すれば、ウォード、コバレフの勝者との指名戦も考えられる。ただ、ウォード陣営がビッグファイトを優先する構えも見せていることから王座を手放すことも十分ありえる。

スーパーミドル級

 現王者はWBC世界スーパーミドル級王者バドゥ・ジャック(スウェーデン)。バドゥ・ジャックは次戦、2017年1月14日米・ニューヨーク、ブルックリンにあるバークレイズ・センターで、IBF世界スーパーミドル級王者ジェームス・デゲール(英)と王座統一戦が決まっている。

 勝者はWBC世界スーパーミドル級ランキング1位カラム・スミス(英)との対戦が義務付けられている。交渉は2017年1月16日から開始される。

ミドル級

 現王者はWBA・WBC・IBF世界ミドル級統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)。ゴロフキン次戦は。2017年3月18日米・ニューヨーク、マディソン・スクウェア・ガーデンで、同級WBA正規王者ダニエル・ジェイコブス(米)と防衛戦を行うことが決定。
 
 WBCは、ランキング上位のコンテンダー4人を集めゴロフキンへの挑戦権をかけたトーナメントを開催すると考案。以前、WBCはフロイド・メイウェザーJr.引退後の王座決定戦でトーナメントを考案していたが実現しなかった。ゴロフキンがジェイコブスに勝利した場合、2017年9月にサウル・”カネロ”・アルバレスとの対戦が濃厚。ゴロフキン陣営も指名戦よりビッグファイト、WBCは指名戦を強制しないと思われる。

スーパーウェルター級

 現王者はWBC世界スーパーウェルター級王者ジャーメル・チャーロ(米)。チャーロは2試合の指名戦が義務付けられる。先ずは、2017年2月にWBC世界スーパーウェルター級2位チャールズ・ハトレイ(米)との指名防衛戦が義務付けられる。

 次の指名挑戦者は、3月4日に予定されているトッププロスペクトで同級ランキング5位エリクソン・ルビン(米)と、同級ランキング8位ホルヘ・コタ(メキシコ)の勝者と、ランキング3位バネス・マーティロスヤン(アルメニア)と、対戦相手未定トップコンテンダーの勝者が、指名挑戦者となる。

 チャーロは、2016年5月21日米・ネバタ州ラスベガスにあるザ・コスモポリタンにある「ザ・チェルシー」でフロイド・メイウェザーJr.(米)が引退し空位となったWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦で、ジョン・ジャクソンと対戦し8回KO勝利を収め王座を獲得。それ以来リングから遠ざかっている。

ウェルター級

 現王者はWBC世界ウェルター級王者ダニー・ガルシア(米)。ガルシアは2017年3月4日米・ニューヨークで、WBA世界ウェルター級王者キース・サーマン(米)と王座統一戦が決定している。WBCは指名挑戦者としていくつかのプランを計画している。

 WBC世界ウェルター級ランキング1位はアミール・カーン(英)であるが怪我で指名戦が難しい。ティモシー・ブラッドリー(米)、エロール・スペンスJr(米)で挑戦者決定戦を行う案があるが、スペンスJr.が同級IBFへ挑戦するプランも有り現実的で無いため、ティモシー・ブラッドリー(米)、ショーン・ポーター(米)の勝者が挑戦者決定戦に浮上するプランが挙がっている。
 
 強豪が揃い、タレントが多く揃うためプロモーターの思惑もあるため今後の予測は難しい。ブラッドリー、ポーターの一戦はトップランク、ヘイモンの構図であるが、和解が溶けた今現実的なカードである。ガルシア、サーマンの勝者との対戦が決まれば面白く、ウェルター級頂上決戦に向け弾みをつけることができる。

スーパーライト級

 現王者はWBC・WBO世界スーパーライト級王者テレンス・クロフォード(米)。クロフォードをプロモートするトップランク(米・大手ボクシングプロモーター)カール・モレッティ氏はWBCへ指名防衛戦の免除を要請。WBCは、トップランクからの要請を承認している。

 トップランクによると、マニー・パッキャオ(フィリピン)とフロイド・メイウェザーJr.(米)の再戦の実現ができればければ、クロフォードは2017年春に次戦が予定されているマニー・パッキャオ(フィリピン)の最有力候補だという。

 パッキャオ、メイウェザーJr.の再戦は依然として関係者の間で浮上している。パッキャオ自身は再戦を望むが現段階でメイウェザーJr.は現役復帰を否定。メイウェザーは、自身のメイウェザー・プロモーションズの経営にシフトし、ボクシング界に貢献していくと明言している。メイウェザーJr.との再戦がなくなればトップランクはパッキャオの後継を決めるべく、パッキャオ、クロフォードをマッチメークする可能性は高い。

ライト級

 現王者はWBC世界ライト級王者デシャン・ツラティカニン(米)、ダイヤモンド王者にはホルヘ・リナレス(ベネズエラ)が君臨。ツラティカニンは次戦2017年1月28日米・ネバタ州ラスベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナで、マイキー・ガルシア(米)との防衛戦が決定。ホルヘ・リナレスは3月にアンソニー・クローラとの再戦が濃厚となっている。

 WBCはツラティカニン、マイキーの勝者に対し、ダイアモンド王者ホルヘ・リナレスとの対戦を義務付けている。ただ、ダイヤモンド王座はWBCの裁量によって決定する為、仮にクローラが勝利した場合クローラがダイヤモンド王者となるかは不明。現段階ではリナレスが勝利した場合、ツラティカニン、マイキーの勝者の対戦が義務付けられることが明確になっている。
 

スーパーフェザー級

 現王者はWBC世界スーパーフェザー級王者フランシスコ・バルガス(メキシコ)。バルガスは次戦、2017年1月28日米・カリフォルニア州インディオにあるファンタジー・スプリングス リゾート&カジノで、同級WBO世界スーパーフェザー級暫定王者ミゲル・ベルチェル(メキシコ)を相手に2度目の防衛戦を行う。

 WBCはバルガス、ベルチェルの勝者に対し、同日セミ・ファイナルに出場する三浦隆司(帝拳)、ミゲル・ローマン(メキシコ)の勝者との対戦を義務付けている。米メディアの報道によると、バルガスは三浦との再戦に既に合意済みだという。何れにせよ、バルガス、三浦が勝利すれば事実上の再戦が決定することになる。

フェザー級

 現王者はWBC世界フェザー級王者ゲーリー・ラッセルJr.(米)、ダイヤモンド王者レオ・サンタ・クルス(メキシコ)が君臨。ゲーリー・ラッセルJr.は次戦2017年2月11日同級暫定王者オスカル・エスカドン(コロンビア)と王座統一戦を行う予定。

 WBCは指名挑戦者決定戦として、WBC世界フェザー級2位ジョシュ・ワーリントン(英)と、同級3位ジョセフ・ディアスJr.(米)の対戦を命じている。ラッセルJr.は怪我の影響も有り試合数が激減。2017年以降、WBA世界フェザー級スーパー王者カール・フランプトン(英)、レオ・サン・タ・クルス(メキシコ)の勝者との試合も考えられるが、フランプトン、サンタ・クルスの勝者は興行価値の高いアブネル・マレス(メキシコ)になるだろう。

 統一戦が潮流になっていく中で今後、ヘイモン、Showtime(米・大手ケーブルTV局)がIBF世界フェザー級王者リー・セルビー(英)、ゲーリー・ラッセルJr.この2人の王者をどのようにビッグマッチに絡めていくか手腕の見せ所となりそうだ。

スーパーバンタム級

 現王者はWBC世界スーパーバンタム級王者長谷川穂積。WBCは長谷川穂積の王座返上に伴い、同級シルバー王者ギャビン・マクドネル(英)と同級1位レイ・バルガス(メキシコ)に対し王座決定戦を指令。勝者は2つの指名戦が義務付けられる。

 1戦目は、同級3位ウーゴ・ルイス(メキシコ)と、フリオ・セハ(メキシコ)との勝者。次の指名挑戦者は、同級ランキング7位ノニト・ドネア(フィリピン)と、同級ランキング6位のアンセルモ・モレノ(パナマ)の勝者との対戦を義務付けている。WBCはトップランクを通じてノニト・ドネアに対し、指名挑戦者決定戦の打診をしている。

バンタム級

 現王者はWBC世界バンタム級王者山中慎介。山中は2016年9月16日大阪、エディオンアリーナ大阪でWBC世界バンタム級ランキング1位アンセルモ・モレノ(パナマ)と再戦し7回TKO勝利を収め次戦は選択防衛戦となる。WBCは次期指名挑戦者決定戦として、2017年1月にWBC世界バンタム級ランキング1位スリヤン・ソー・ルンビサイとランキング上位の選手に対し指令する見通し。

スーパーフライ級

 現王者はWBC世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)。WBCはローマン・ゴンサレスと、カルロス・クアドラス(メキシコ)とのダイレクト・リマッチを承認。再戦は2017年3月18日米・ニューヨークで開催されるゲンナディ・ゴロフキン、ダニエル・ジェイコブスのセミ・ファイナルが濃厚となっている。

 WBCは次戦この勝者と、シルバー王者シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)との対戦を義務付けている。ゴンサレス、クアドラスの再戦はWBCが承認したが正式決定ではない。ゴンサレスはHBO(米・最大手ケーブルTV局)が掲示した報酬に満足せず、高額の報酬を要求しており交渉は難航している。

フライ級

 王座は空位。ローマン・ゴンサレスがWBC世界スーパーフライ級王座を獲得。今後はスーパーフライ級を主戦場とする意向を示しWBC世界フライ級王座を返上した。

 WBCは、ゴンサレスの王座返上に伴い空位となったWBC世界フライ級王座決定戦を、WBC世界フライ級1位ナワポーン・ソー・ルンビサイ(タイ)、同級2位のファン・エルナンデス(メキシコ)の両陣営に対し指令する見通し。王座決定戦の勝者は同級3位比嘉大吾との対戦が義務付けられる。

ライトフライ級

 現王者がWBC世界ライトフライ級王者ガニガン・ロペス(メキシコ)。ロペスは2016年7月2日メキシコ、メキシコシティで同級ランキング1位ジョナサン・タコニング(フィリピン)と指名戦を行い12回3-0の判定勝利。次戦は選択防衛戦となる見通しとなっている。

ミニマム級

 現王者はWBC世界ミニマム級王者ワンヘン・メナヨーシン(タイ)。メナヨーシンは8月2日タイで、同級ランキング1位のサウル・フアレスと対戦し3-0の判定で勝利。次戦は選択防衛戦となる見通しとなっている。

(Via:ESPN

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増刊!WBC、2017年世界王者への指名戦、挑戦者決定戦を指令!」への1件のフィードバック

  1. kaiban4

    お疲れ様でした
    WBCに陣取るなんちゃって王者軍(名誉 休養 ダイヤ)
    これらは規則ではなく 私的裁定によるもの   WBA王者乱立となんら変わりません

    ファンの声が届き いつか改善することを切に願う

    返信

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