井岡一翔、エストラーダとの王座統一戦が事実上消滅した!


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エストラーダ、井岡一翔の交渉は事実上消滅

 WBA・WBO世界フライ級統一王者・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)がWBA、WBOの両王座を正式に返上することを発表した。日本のボクシング・ファンの間では近年稀に見るフライ級屈指の好カード実現として交渉の成り行きが注目されていたが、エストラーダが王座を返上することにより、同級正規王者・井岡一翔(井岡)の王座統一戦は事実上消滅した。
 
 エストラーダは怪我からの復帰戦の相手として、ドニー・ニエテス(フィリピン)との対戦実現へ向け、交渉が進んでいたが、WBA(世界ボクシング協会)はエストラーダに対し、井岡一翔との王座統一戦を指令。一時、実現へ向けての弊害だったニエテスとの試合がスライドし、統一戦実現が現実日を帯びただけに残念な結果となった。

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エストラーダ、井岡の交渉は開催日程を巡り難航

 エストラーダをプロモートするサンフェール・プロモーション、フェルナンド・ベルトラン氏は、WBA(世界ボクシング協会)から受けた井岡一翔との王座統一戦を優先。今後、井岡陣営と統一戦へ向け交渉するとしニエテスとの交渉を一旦延期することを決定した。

 ニエテス戦が延期となり、試合実現へ向けて弊害がなくなり、統一戦実現は現実を帯びてきたが、両陣営は開催日程を巡り交渉は難航。興行権は入札となる見通しとなっていた。

 8月21日WBAが指定した交渉期限を過ぎたが、交渉の進展の具体的な話はでてこなく、エストラーダが次戦を10月に予定していると公表。ファンの間では「やっぱり無理か」など落胆の声が相次ぎ、統一戦実現に暗雲が立ち込めていた。

エストラーダはローマン・ゴンサレスを追いスーパーフライ級参戦へ

 エストラーダは米カリフォルニア州イングルウッドで行われたカルロス・クアドラス(メキシコ)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の試合を現地で観戦。そこでメキシコのインタビューに対し、井岡一翔と試合をすると公言したがその数日後、一転しWBA、WBOの王座を返上することを発表した。

「ゴンサレスとの試合はファンが望んでいる試合なんだ。」

 エストラーダがそう語るように、陣営は今後よりビッグマッチを求め、WBC世界スーパーフライ級王者・ローマン・ゴンサレスとの再戦に挑む方針に転換したのだろう。

 エストラーダ陣営が方針を転換したのは、クアドラス、ゴンサレス戦のゴンサレスのパフォーマンスを見てというのもあるだろう。エストラーダは次戦を10月、12月に計画。スーパーフライ級へ階級を上げチューン・アップ戦を経てゴンサレスとの再戦を目指すことは間違いない。

 フェルナンド・ベルトラン氏は、ローマン・ゴンサレスへの挑戦権をかけて、9月10日ゴンサレスに敗戦したカルロス・クアドラスとの対戦を計画しているという。

 もっとも、カルロス・クアドラスはゴンサレス戦の判定を不服とし、ゴンサレスとの再戦を望んでいる。エストラーダとゴンサレスへの挑戦権を掛けた試合が決まればメキシカン対決。エストラーダのスーパーフライ級への適正、ゴンサレス、エストラーダのスーパーフライ級での再戦を予想する上でも興味深い試合になることは間違いない。

 ローマン・ゴンサレスはスーパーフライ級に階級を上げ、適正階級を超えたのは事実。カルロス・クアドラスとの対戦では、明確にポイント・アウトしたとは言え、キャリアの中で最も苦戦した試合である。中盤以降いくつかのラウンドはクアドラスがポイント・アウト。クアドラスの回転の速い連打で自身の得意とするスタイルを封じ込められる場面も多く見られた。

どちらかが逃げたわけではない

 ビッグ・マネーが動くボクシング界、認可団体、プロモーターの思惑でビッグマッチが先送りにされることは決して珍しくはない。ビッグマッチが流れると、必ずと言っていいほど話題に上がるのは「どちらが逃げたのか」だ。しかし、今回は、どちらかが逃げたというわけではなく、エストラーダ、井岡陣営の方向性の違いだろう。

 エストラーダは2017年、ローマン・ゴンサレスとの再戦へ向け、スーパーフライ級への参戦を決定。陣営としても井岡陣営が望む12月ではなく、スーパーフライ級でのテストマッチ、チューン・アップ戦を含め、早期に試合をしたかったのだろう。

 年末日本での開催となれば報酬も上がる。しかし、拳の怪我の影響で約1年リングから離れていることを考えれば、早急にテストマッチを経て、米国でゴンサレスとの試合に望みたいのは陣営として当然の意向だろう。

 ゴンサレスとの対戦となれば、プレミア・ケーブルTV局HBO(米・最大手ケーブル局)のバックアップもつく。ゴンサレスを筆頭に北米でも軽量級が注目されていることから、今後を見据えればメリットは計り知れない。

 井岡陣営からすれば2016年12月開催はTV局の意向もあるだろうが、報酬、話題性を考えれば理解できる。エストラーダは、ゴンサレスとのビッグ・マッチを先に見据えていたことが、交渉が成立しなかった要因の1つでもあるだろう。

 何れにしても、金星獲得のチャンスを逃した井岡陣営としては、エストラーダとの王座統一戦はキャリア最大のチャンスだけに王座統一戦が消滅したのは、痛手であることは間違いない。高水準な対戦相手が求められる井岡に対し、次戦どのようなマッチメークがされるか注目が集まる。

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(Via:boxingscene

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